藤堂社は、どこにでもいる高校生の一人。ただ一つ、他の高校生と違う点といえば、中学生に上がる頃まで本気で勇者に憧れていた。それは社の祖父が彼に、この世界とは異なる世界のことを語り続けたのが影響していた。
ある日、そんな祖父のことを思い出し社は、思い出の祠へと足を運んだ。そこで、社は奇妙な声を耳にする。
「お願いします。どうか、私達のことを救ってください」
次の瞬間、社の周りを光が包み込み、彼を異世界へとさらっていったのだった。そこは十人十色の聖剣を己の内に秘めるファンタジーな魔法の世界。33人目の勇者候補として召喚させられた社であったが、数時間にも満たない時間で彼は聖剣を持つ資格を失い、勇者として認められる術を失うのであった。
※あらすじ変更の可能性あり。