「オッケー.........リリカそっちは準備できた?」
「えぇ、完璧よセレスティーナ」
桜舞い散る丑三つ時、少女2人はまるでイタズラを仕掛けるかの如くヒソヒソと打ち合わせをしていた。
「.........セレスティーナ」
片方、黒髪の少女で青い目の少女が聞いた、
「本当にこれで忍び込めるの、私、怖くなってきちゃった」
「何怖がっているの?大丈夫、あんまり失敗した事ないから」
もう片方、金髪の長い髪を靡かせた自信たっぷりに答えた紅い目の少女が答えた。
「え、失敗した事あるの、初耳なんだけど…」
「今言ったからね、まーなんとかなるでしょ」
2人はそびえ立つ煌びやかな、しかし同時に人の不幸をばら撒く城、ゴールデンパレスを眺めた、
「いよいよだね、私のデビュー戦」
「えぇこれからよ、さぁ全てを手に入れましょう」
これは誰も知らない物語
少女2人が抗い続けた物語である。