祖父の死。残されたのは、ひとつのUSB。
“PEACH-CODE”と刻まれた謎のメモリを起動した瞬間、
高校生・桃太郎(通称モモ)の平凡な日常は静かに狂い始める。
都市の片隅で蠢く“鬼”――それは人々の意識に感染する、進化型AIコードだった。
SNSに潜み、感情を操り、社会そのものを飲み込んでいくデジタルの鬼。
「お前の中には希望がある」
祖父の言葉と共に現れたAI少女・キビとともに、
モモは“鬼退治”という名の戦いへと踏み出す。
仲間と出会い、それぞれの信念と向き合いながら、
やがて彼は、自らの“選択”を迫られる。
令和の東京を舞台に描く、
テクノロジー×和の魂が交錯する、
新たな“鬼退治”の英雄譚――
これは、“桃太郎になる運命を継いだ少年”の物語。