「千木良きい」は念願だった県立農業高校獣医科に入学した。
そこは将来の獣医を目指すためのコースであるのだが、同時に動物使いを目指す学科でもあったのだ。
「きい」はルームメイトとなった少女の「三ケ木ゆう」と親友になり学校生活を満喫する予定だった。
だが、生徒に義務付けられている相棒(動物)をすぐさまに用意しないといけない決まりがあった。
「ゆう」は小型のサルを相棒にすでに相棒にしていた。だが小さいときからペットが飼えなかった「きい」には相棒がいない。
そのため街のペットショップ巡りをするなどの相棒探しの毎日を送っていた。
学校には高見澤ヨウコと言う孤高の美少女がいた。ヨウコは鷹匠で大型の鷲を相棒にしている。
「きい」はヨウコと親しくなりたいと接近するのだが、まったく相手にされていない。
そんな中、「きい」は馬や牛ほどの大きさもある巨大なイヌと出会う。
そのイヌは、謎多きヨウコが過去に見知ったイヌであり、伝説の狼ワヒーラとの噂もあるイヌだった。
そしてある日、「きい」は学校の敷地の中でボロボロの廃墟を見かける。
そこはかつて存在した部活動「生忌物倶楽部」の部室だった。
そして生忌物倶楽部とは、世を脅かす異能の獣「生忌物」を狩る部活だったのであった……。
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