普通に高校生をしていた結崎寛也は、ある日突然現れた紫色をした竜に導かれるようにして、竜神として目覚めた。
紫竜に連れられて訪れた洞窟で、自分と同じようにして集められた仲間達に出会う。
そこで聞かされた話は、数千年の昔、自分達は竜神として人間界を治めていた。平和で豊かな時代を築いていたが、その平和は、ある日突然にして終わった。
竜神達の長である天の名をいただく竜王が、寵愛していた筈の巫女を殺し、乱心して暴れ出したのだった。他の竜神達の追随を許さない膨大な力を持つ天竜王を前に、竜神達は次々に倒れ、最後に残った地の名の竜王が、全てを封じて、その時代は終わりを告げたのだと。
そして現代、人として転生した寛也達は、かつての力を取り戻しつつあった。
その中で、転生前には天竜王であった葵翔は、転生前の乱心した時のまま、人界征服を掲げる。
寛也は、竜王の企みを阻止すべく、仲間を集め、立ち向かおうとする。
人として転生した竜王と竜神達。彼らの戦いが、今、再び始まる…。
この物語は、悠久の時を経て竜から人へと転生した少年たちの、過去を断ち切り、未来へと立ち上がるための物語です。
第1部(第1章~第9章)、第2部(第10章~第16章)、第3部(第17章〜第22章)は完結しました。
第4部(第23章〜)は連載中です。
※自サイトでの掲載分を加筆修正のうえ、掲載しています。また、「ノベルアップ+」にも投稿しています。