令和の世にトラ転をキメ、オタ友からの受動喫煙でしか知らない乙女ゲーム（に酷似した）世界に生まれ落ちた平凡なオタク大学生であった私、園原澪(そのはら みお)。 転生早々冬の雨の日に捨てられて凍死しかけたけど、運良く通り掛かった男の人が拾って保護してくれた。そればかりか、前世と同じ名前を付けてくれて可愛がってもらえてるからむしろラッキー！ 折角美人に生まれ変わったんだし、和風ファンタジー定番の霊能力や妖が存在するんだから、楽しまないと損だよね！ 乙女ゲームの原作崩壊？そもそも原作知らないし、この世界は現実なんだから気にするだけ無駄じゃない？ こんな感じで第二の人生を満喫しようとする主人公が、超絶美形な人外（化け鴉）の保護者に溺愛されながら、意図せず乙女ゲームの攻略対象と仲良くなったり、怪異絡みのトラブルを解決したり、各国を旅したりする、そんなお話。 ※4月に投稿した短編「隠世(かくりよ)育ちの転生者」をベースにしていますが、話の展開や一部のキャラクターの名前を大幅に変更しています。 　また、誤字脱字や、作者が投稿後に納得いかなかった部分は何度もサイレント修正・改稿・加筆していきます。内容がコロコロ変わってしまう可能性もありますので、ご了承ください。 10/28　タイトル「隠世(かくりよ)育ちの転生者【連載版】」→「狭間育ちの転生者」に変更しました。

令和の世にトラ転をキメた天涯孤独の女子大生、澪(みお)。 転生先はオタ友からの断片的な情報しか知らない乙女ゲーム。転生早々人ならざる者達が暮らす隠世に捨てられるハードなスタートを切りながらも、運良く生き延びることが出来ていた。 現世(うつしよ)と隠世(かくりよ)の狭間で薬局を営む化け鴉の主人に溺愛されながらのんびり気儘に第二の人生を謳歌していたある日、乙女ゲームのヒロインらしき少女と出逢う―――。