「記憶改竄事件」
新東京で突如発生した愉快的異能事件。
巻き込まれた人は多く、主人公である御影もその被害者だった。
記憶を失い、倒れているところをたまたまある異端の仕事をしている名家の女性に救助される。
記憶の改竄で、元あった記憶は破壊され消え 残ったものも断片的で感情を忘れてしまう。
ひとりの救い手と触れ合うことで己の存在価値、失った感情を補完していく。
「おっ、ようやくお目覚めか 眠り姫。」
目が覚め、その女性はいう。
幸い言葉は少し覚えており、意味も理解できるが前後の記憶が完全に失われていた。が、一つだけ覚えていることがあった。
「お前、名前は?なんて言うんだよ?」
「......御影」