「一年以内に必ず婚約者を決め、結婚するように」
魔法使いの家系、ウィンター家当主からの命令に頭を抱えたのは、執事のエドワードだ。
当の本人であるノア・ウィンターは、「結婚などしない」と断固拒否している。
女嫌いで変わり者の主人をその気にさせるべく、当主の罠に敢えて嵌ったエドワードは、思わぬ条件をノアに突き付けられることになる。
「婚約者が見つからなければ、お前を(婚約者として)じーさんの元に連れて行く」
自信たっぷりな主人の発言は、エドワードを驚愕させた。
──私は男だ!
かくして、前途多難な主人の婚約者探しが始まった。
果たして主人の婚約者を無事に見つけ出し、エドワードは主人の重たい愛から逃れることができるのか──。