妹を亡くしてから一週間が経とうとしていた。
兄、白縫拓人の心の傷は癒えず、眠れぬ夜を過ごしていたのだが――。
午前二時。
それは現れた。
星型のUFOから姿を現す一人の女性、エトワール。
彼女は自称『流れ星の宇宙人』を名乗り、拓人が妹とともに祈ったペルセウス座流星群の流れ星なのだという。
「少年。私は人の願いを叶える存在だ。そして……私は、キミ達の願いを叶えに来たんだよ」
エトワールの言葉に、拓人の心は震えた。
ただ悲しみに暮れるだけではない。
自分はまだ、妹のために頑張ることができる。
こんなに嬉しいことはなくて、だんだんと鼓動も高鳴っていった。
これは、僕達が幸せになるためのひと夏の物語。
この作品は「カクヨム」にも掲載しています。
ネトコン13 男主人公 青春 ラブコメ 家族 友情 妹 流れ星 ライトノベル ネトコン13感想
読了時間:約221分(110,076文字)