春から高校生になる八雲 柊は、春休みのとある日、オープンしたばかりのアロマ雑貨店へ足を運ぶ。そこには小柄な黒髪の少女、水篠 雷花がいた。雷花は自身の過去の出来事から、本の中に何気なく書かれているようなありふれた学校生活、青春に憧れていた。その気持ちを知った柊は微力ながら力になろうと心に決める。行事の実行委員になったり放課後に友達と寄り道をしたり、休日には二人でデートに行ったり。
柊が傍にいないと押しに弱く自己主張が苦手な雷花は時々トラブルに巻き込まれることもあるが、その度に柊に助けてもらう。雷花は柊に対して抱いている気持ちは謝恩か、尊敬か、それとももっと特別なものなのか悩み始める。そんな中自分の気持ちを自覚しなければならない出来事が起き...。これはじれったい二人を見守るお話。