ルーター伯爵家の三姉妹の長女、アネモネは両親のせいで傾いた伯爵領の復興のために頑張っていた。二女のテレーズの失態と両親の養育義務違反のせいで、降爵の危機を迎えたルーター伯爵家。準備が万全でない中、王位争奪戦『バタイフォレクオン』が始まる。知力を競うこの争いの中で、アネモネは何を得るのか。アネモネの婚約者エドガルの提案、バタイフォレクオンの秘密、そして、ルーター伯爵家の三姉妹が辿り着く未来とは。 ＊三女バネッサ視点の短編「お誘いを断ったら国が滅びました」の転移魔法を発動した直後から国が滅んだその後のお話。 ＊いただいた感想がきっかけで生まれたお話です。

姉に眼鏡を壊された私は、学園の廊下で誰だかよく分からない人に声をかけられた。卒業資格に必要な共同研究のお誘い。私に意地悪ばかりするテレーズ姉様のお知り合いらしい。私の共同研究のパートナーはもういるし、ほぼ完成してるのに……。師匠に相談したらオオゴトになっちゃった。＊『家族』も貴族としての生活も諦めていたバネッサが愛を知るお話。＊誤字報告をありがとうございました！

十五歳にならないと婚約できないバルシュミーデ王国。十四歳の伯爵令嬢、エルヴィラは困っていた。断りにくい相手に、まるで自分の婚約者のように振る舞われていたからだ。そこには公爵令嬢も関わっていて、言動に気を付けなければいけない日々が辛い。疲れ果てたエルヴィラは父親に相談することにした。望まない状況をどうにか打開したい。エルヴィラはとても魅力的な提案を受けた。 ＊名前間違ってました。教えていただきありがとうございました。誤字報告もありがとうございます！

アタシはかくれんぼが怖い。子供の時のアレが原因だ。あの言葉と恐怖が結びついているのか、必要以上に恐怖を感じる。なぜそんなことになったのか。全ては王族の色恋沙汰に巻き込まれたからだった。 ＊誤字報告をありがとうございます。いつも助かってます！

ウエディングドレス姿で召喚されてしまったミカル。次々とガチャのように聖女を召喚し続けるライムント。彼が選んだ聖女はミカルではなかった。だったら、と元の世界に帰ろうとすると精霊のクララに引き止められた。「そもそも元の世界に未練がある？」ミカルの出した答えとは。 ＊誤字報告ありがとうございました！

自分ではない聖女に会いたいと言う婚約者のギーゼフ。確かに最初から交流は上手くいっておらず、婚約解消を申し出た。その夜、教会の自室で眠ったはずのユーリアはなぜか砂の上で目覚めた。目の前には巨大な獅子。きっと一撃でやられる。でもその瞳は会いたかった彼のものと同じ……

新入生代表として挨拶する予定だったハンナ。入学式に出席しようと学校へ向かうと、校舎が消失していた。両親と同じ高校に通うのが夢だったのに……。ハンナはある『誘い』を思い出した。 ＊誤字報告ありがとうございます！

ある日のお茶会でラインハルトは女神バルテナートから授かった魔法を使って、同世代全員の婚約を解消して全員の新たな縁を結ぶことにした。ラインハルトに賛成した婚約者パウリーヌは一番に婚約を解消し、新天地へと旅立つ。ラインハルトの身に何が起きているのか。 ＊誤字報告をありがとうございました！

ある日まさかの異世界転移。やっと希望が見えた矢先の出来事だった。召喚された先には見知らぬ人々。誰か助けて！何を言ってるのか分からないの！

戦わずして敗戦したルトヴァルトの王女ライハは、隣国の王太子の側妃になるよう要請された。ライハを愛する風の精霊ヴェインはある提案をする。隣国からの使者と共に隣国へ行き、この婚姻を断るつもりの二人。二人の行動が導くルトヴァルトの未来とは。 ＊ほぼ同じ登場人物の展開が異なる短編三部作です。お互いがお互いのif Ver. です。 「風の精霊に愛された姫と王都で無双する」 「風の精霊に愛されるはずだった姫は王都で慟哭する」 「風の精霊が愛した姫と王都を一掃する」