ふと僕は、呼吸の仕方を忘れたような気がした。気がしただけかもしれないけど。

自殺志願の少女と、秘密を持った不思議な男性、 「人間は歩く‘カバン‘である。」という信条を胸に、二人は互いを知り合い、秘密を打ち明けていく。

どうしてこんなことになったんだろう？ 僕は走りながら考えていた。 思えば、数ヶ月前の「あの日」から 「人類滅亡計画」が、始まっていたのかもしれない。

僕の元に届いた、1本の電話は、僕の人生を狂わせる結果となる。 生井海斗からの電話の内容は、凶悪犯罪者の一覧に僕の名前が載っているということだった。そんなことは信じられない。同姓同名じゃないのか？ だが、海斗は明らかに僕を疑っている。僕は海斗を殺してしまった。 見事に殺人犯となってしまった僕の元に、‘僕‘が現れる。 わけのわからないことが続く中、僕の狂った人生は幕を開けるのだ。

少年少女達が夏休みに発見してしまった場所、そこは人間や動物、機械や植物などあらゆるものの‘終わり‘が見える装置が存在していた。その装置に出会ってしまった少年少女達は自身の運命を知ることとなる。果たして彼らの行き着く先は、‘運命‘に逆らおうとする彼らに正しい道は訪れるのか。 終わりが見える装置、‘THE ALL‘を中心として回る不思議な物語。

私が出会ったのは、感情をなくした青年だった。 青年には一切の感情がない、何も感じることができない。 私は青年の感情を取り戻すため、ともに旅に出ることにしたのだ。