作品一覧全14件
連載 1407エピソード
 日本で『雨に濡れてると溶けてしまう』という事実が初めて確認された時期、それはまだ明確にはなっていない。大正末期には判っていたらしいが、それがいつの間にか何も判らなくなっていた。  東京には人工三千万人と、全人口の約四割弱が暮らしている。  そこでは屋根に覆われた生活が送れるようになっており、人々の関心が雨よりは別のことへと、移ってしまったからに他ならない。  どうやら、大日本帝国臣民は関心が薄れるのも、忘れてしまうのも早いようだ。  しかし、関東大震災が起きてから、二〇二三年で丁度百年。  確かにそれぐらい経てば、忘れてしまうこともあるだろう。  この小説を読んでいる読者と同じ世界から、『レイン』の世界へと誘われた千葉県民がいる。  琴坂琴美。彼女がこの世界に来た理由も、元の世界への帰り方も判らない。しかし『いつも通りの生活』が始まった。  何故ならそこには、自分の家族が『この世界の常識』を有して生活していたからだ。  どうやらこの世界にいた『琴坂琴美』は、別の世界へと行ってしまったらしい。となると、元の世界に戻っても?  それは、何も判らない。考えても無駄なこと。  設定が複雑になり、時代背景が複雑になり、主人公の実力不足もあって、未だ話は始まったばかり。  リアル日付換算にしても、何年も経過していないだろう。  1話~356話までは、ほぼ序章。時代背景と登場人物の紹介と言って良い。省略したい場合は、別作品として掲出している『レイン・設定情報』を参照されたし。  敢えて言えば、第一章に相当するであろう『ハッカー殲滅作戦(~647話)』が終わった所である。  現在第二章にあたる『アンダーグラウンド掃討作戦』を執筆中。  たまに本人も読み直して笑っている。  貴方がもし、同じ世界へと誘われたとしたら?  取り敢えずは傘を捨て、雨合羽を手にするだろうか。  いやいや。若しくは『銃』を取る? それとも『ペン』を取る?
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パニック[SF]
最終更新日:2025年07月19日
ほのぼの 現代 日常 パラレルワールド サイバーパンク 天災 平行世界 歴史のIF 読了時間:約3,707分(1,853,180文字)
連載 295エピソード
というより、作品の説明。 新人賞に入賞したら三作目として用意していたもので、執筆中に落選が決まり、ボツとなった作品。 公開中の「過ぎ去りし時」は初稿。 初稿をプリンタで印字して販売するには薄かったので、書き加えてワード文書にしていたが、パソコンが壊れてからワードも亡くなって、バックアップも電子の藻屑となったのが十年前。 それを互換ソフトで取り出し、加筆修正しているもの。 話の筋は変わっていないので、あらすじは初稿を参照。 初稿の「あらすじ」は、新人賞応募用の練習として記載した「梗概」であーる。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年07月19日
日常 青春 読了時間:約814分(406,532文字)
連載 25エピソード
箱買いしたシュークリームは何処へ行くのか。 先ずは冷蔵庫であろう。そして次に向かうのはお皿だろうか。 いや、シュークリームを『皿に載せないといけない』という法はない。 だとしたら、直接口に? いや箱からは出すとして。 一応『手中』は場所に非ず。細かいことは気にするな。 何? もしかして、両手で交互に? 同じ味なのに、それ意味あるの? なるほど! つまりシュークリームは『二種類存在した』ということかっ! ていう、単に『シュークリームが何処へ行ったのか』の物語。 シュークリームを買う毎(※)に更新。 ※現在健康診断の結果が悪くて減量中……
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年06月22日
ほのぼの 和風 現代 日常 ホームドラマ 読了時間:約65分(32,230文字)
連載 67エピソード
レインの登場人物、及び用語、設定の紹介。 作品『レイン』はコマーシャルである。一度投稿したときに『更新作品』として掲出されるのが5分しか無いので、複数回更新することで目に触れる機会を増やそうと試みている。 なので、作品としては初稿。言わば下書きであり、ネタ出しとも言える。コンクールに応募するまでもない、言わば『暇つぶしにどうぞ』であり、完結した作品への誘導用でもある。 平日は仕事から帰宅後、PDF換算によると時速2ページで書き連ねるのが最近のペースで、残業が無ければほぼ毎日執筆中。 休日はお出かけしなければ複数回更新することもある。 基本『書きっぱなし』であるが、投稿前に3回は推敲して誤字脱字、てにおは、人物間違いのチェックは欠かさない。 原則『ストーリーは時系列』で、内容は『思い付き』である。「書き忘れちまった!」となっても後の祭り。 縦書きエディタの設定をPDF化時と同じ設定にして、1話をきっちり2頁に収めようとしているが、禁則文字の取り扱い差異による『思いがけない改行』があった場合はちょいと書き直す。 今の所ストーリーに破綻はないと思われるが、設定と登場人物について作者も忘れてしまうのでここに書き示しておく。 えーっと、確かこの後の展開は?!
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パニック[SF]
最終更新日:2025年01月30日
天災 読了時間:約55分(27,413文字)
連載 完結済 26エピソード
終末の時をPDFにした時に読み易い様にしたもの。 親と同じ病気で逝く様を描く。 心身共に健康な状態で読むことをお勧めします。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年08月30日
日常 読了時間:約51分(25,428文字)
連載 完結済 15エピソード
遠い国の戦争に想いを馳せる。 無関心ではいられない。せめて祈ろう。 全ての戦争に於いて犠牲となった全ての方々に、鎮魂の祈りを捧げる。 この壊れやすい世界に、平和と安寧が訪れることを願って止まない。 これは究極の兵器を手にした人々の、普通の日常を描く、短編集である。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年07月18日
日常 読了時間:約65分(32,170文字)
連載 完結済 272エピソード
【2022年 第3回幻冬舎ルネッサンス新人賞応募 落選作】  PDF化に対応のため一部改訂  互いに一目惚れと言うことはある。  真治と香澄がそうだったように。  しかし二人は、最初の一目その時に、言葉を交わすことも、笑顔を交わすこともできなかった。  それから暫くして、二人は各々秘密を抱え、同じ中学の同じ部員になる。しかしそれでも、二人は会話をすることができない。  香澄の想いを借りて語るならば「目をちらりと合わせて照れるのがやっと」である。  そんな二人が雨の帰り道で下校する所から『物語』は動き始める。  気持ちを表に出せない香澄は、小学生の時から親友である真衣の力を借り、やっと真治と会話することにこぎ着ける。  しかもそこで真衣に言い包められ、真治と香澄の二人は交換日記を付け始める。  それは二人にとって、心を育むものであり、助けを乞うものであり、そして、愛を育むものとなるはずだった。  そう。真実を書き続けていれば。  うわべだけだったのか。いやそうではない。  素直な気持ちで書いたのか。それはそうだろう。  しかし人には、まだ子供である二人にだって、どうしても秘密にして置きたいものがある。  それだけは、交換日記に記すことができなかった。それだけだ。  毎日を過ごす内、互いに一緒にいることが自然となる。  真治からはっきりと「好き」と言われた香澄であるが、香澄はどうしても言えない。  想いが叶って思わず叫んだ時でさえ、その「好き」の二文字が言葉にできない。  一方の真治も、香澄の言葉や態度から、好かれているのはひしひしと感じる。しかしその理由が判らずに怯える。  遂に香澄が転校する段になって、お互いの気持ちを語り合うが、それは、最早話し合いではなかった。  それの少し後、屋上でいつものように会話する二人。  そこでふとしたことから、香澄の中で絶対に、真治にだけはバレたくなかった秘密が明らかになる。  自爆だった。  その秘密は真治にとっても、絶対に香澄にはバレたくなかった秘密でもあったのだ。  そして真治は、知らぬ間に自爆していた。  お互いの秘密を理解しあった二人は、二冊目の交換日記を始める。その内容はどんな内容だったのか。それは判らない。  何故なら二人は卒業式一週間前、真衣の一言により、学校を別々に飛び出してしまったから。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2023年07月17日
日常 青春 読了時間:約633分(316,391文字)
連載 完結済 67エピソード
【2022年 第3回 幻冬舎ルネッサンス 新人賞応募・落選作】  互いに一目惚れと言うことはある。真治と香澄がそうだったように。しかし二人は、最初の一目その時に、言葉を交わすことも、笑顔を交わすこともできなかった。  それから暫くして、二人は各々秘密を抱え、同じ中学の同じ部員になる。しかしそれでも、二人は会話をすることができない。香澄の想いを借りて語るならば「目をちらりと合わせて照れるのがやっと」である。  そんな二人が、雨の帰り道で下校するところから物語は動き始める。気持ちを表に出せない香澄は、小学生の時から親友である真衣の力を借り、やっと真治と会話することにこぎ着ける。しかもそこで真衣に言い包められ、真治と香澄の二人は交換日記を付け始める。  それは二人にとって、心を育むものであり、助けを乞うものであり、そして、愛を育むものとなるはずだった。そう。真実を書き続けていれば。  うわべだけだったのか。いや、そうではない。素直な気持ちで書いたのか。それはそうだろう。しかし人には、まだ子供である二人にだって、どうしても秘密にして置きたいものがある。それだけは、交換日記に記すことができなかった。それだけだ。  毎日を過ごす内、互いに一緒にいることが自然となる。真治からはっきりと「好き」と言われた香澄であるが、香澄はどうしても言えない。想いが叶って思わず叫んだ時でさえ、その「好き」の二文字が言葉にできない。一方の真治も、香澄の言葉や態度から、好かれているのはひしひしと感じる。しかし、その理由が判らずに怯える。  遂に香澄が転校する段になって、お互いの気持ちを語り合うが、それは、もはや、話し合いではなかった。  そんなことがあった少し後、屋上でいつものように会話する二人。そこでふとしたことから、香澄の中で絶対に、真治にだけはバレたくなかった秘密が明らかになる。自爆だった。その秘密は真治にとっても、絶対に香澄にはバレたくなかった秘密でもあったのだ。そして真治は、知らぬ間に自爆していたのだ。  お互いの秘密を理解しあった二人は、二冊目の交換日記を始める。その内容はどんな内容だったのか。それは判らない。何故なら、二人は卒業式一週間前、真衣の一言により、学校を別々に飛び出してしまったから。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年12月04日
日常 青春 純愛 ピアノ トランペット 中学生 読了時間:約535分(267,016文字)
連載 完結済 143エピソード
 祐次は山で滑落死した春香の思い出を心の中で整理し、Slowtimeのある町を去った。引越しの手伝いは、元気で悪戯好きの会社の後輩達。彼らは新居でお祝いの会を企画し、祐次の到着を待つが、その間春香の日記を読み、祐次と春香が結婚したものと思い込む。  祐次はそんな先走った後輩達を笑って許してくれるが、春香の日記を読破してしまった後輩の美紀は、春香の願いでもあった「次の恋人探し」に自ら名乗りを上げる。  同じ頃、Slowtimeへ出入りしていた歌手『ディアノ』こと斎藤早苗は、テレビ番組で仕掛けられた嘘の映画撮影に深く傷付き『マスター』増田雄大に相談もせず、自殺を図る。  月間ピアノストの編集長・新田博は、そんなディアノを追う。彼女の正体は、かつて天才と言われたピアニスト、斉藤秀雄の娘であることに気が付く。斉藤は新田の妻、響子とは同門でライバルでもあったが、事故を起こしてピアニスト生命を絶ち、今は調律師になっていた。  斉藤は調律後、誰もいないのを確認すると、禁断の曲『エリーゼのために』を弾く。偶然真由美は、暗い舞台袖でその演奏を聴いてしまう。新人の真由美にはそれが真似が出来ない。苦悩の末、斉藤を探し出して教えを請うが、一番弟子の元へ行く様地図を書く。それは、Slowtimeへの地図だった。  Slowtimeにとって特別な日、それはエイプリルフール。表の看板を『CLOSE』にしていても入ってくるのは、特別な客だ。真由美はその客に『子犬のワルツ』を弾く。しかし、その客は一分程の演奏時間にも耐えられず、演奏途中に入ってきた祐次に『エリーゼのために』を弾くように依頼する。  徐々に売れなくなって焦っていた真由美は、祐次に質問をするが、その一言で、プロとして失格の烙印を押されてしまう。  自分のピアノスタイルを目指すことにした真由美だったが、やはり斉藤の存在自体が許せない両親によって、自宅に連れ戻されてしまう。響子はそれだけに飽き足らず、遠征先から闇の指令を出す。  全てを失った斎藤。増田はそんな斉藤を奮起させるため、妻である早苗を斉藤に逢わせる。早苗は斉藤が事故を起こした時の被害者で、ずっと逢っていなかったのだ。  斉藤はそこで心身共に絶頂期であった昔を思い出し、増田を呼び寄せる。そして増田に幻の『ゼロ番弟子』の存在を明かす。その名前は、増田の長男と同じ名前『ゆーじ』だった。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年10月20日
日常 ピアノ 葛藤 読了時間:約540分(269,832文字)
連載 完結済 27エピソード
『夕日』はだいぶ前に新人賞に応募して落選したものだ。 今読むと、だいぶ酷い。笑える位。 しかし、何人かに読んでもらったが、全員から 「これは、これで良いのでは。いや、そのままの方が良い」 と、言われた。不思議な作品に思えたらしい。 なので、原本はそのままにして書き直すことにする。 感想を聞いてみたが、主人公に対して「そんなに悪い奴ではない」と思ったらしい。 意外である。作者は、主人公をもっと「人間のクズ」として書いたつもりであるのだが。 ちょっと「クズ度」を判り易い様に加筆してみる。ストーリーは変えていない。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2022年10月06日
日常 青春 悲恋 男主人公 現代 主人公視点 読了時間:約232分(115,511文字)
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