バリー・ボンノーはS級ヒーラーで支援魔術もそこそこ使える優秀な冒険者であった。
ある日所属していた「夜更かし小隊」からクビを宣告され、真面目に生きることが馬鹿馬鹿しくなった彼は、己の煩悩のままに生きようと決意する。
自身の優れたサポート性能を生かして欲しいものをなんでも得ようとしたが、フリーの冒険者で剣使いの女の子フィニムと出会うところから、円滑だった煩悩人生の歯車が狂い始める。
彼女をほしいままにしたいが、彼女の笑顔は彼の邪な気持ちを失せさせる。
バリーは、フィニムの主導権を握ろうと、今日も奮闘する。