舞台は宇宙に浮かぶコロニー施設『揺り籠』。そこに住む主人公の少女と、ヒルダという研究員の女性の物語。二人以外に生命体は存在せず、ロボットだけがコロニー内を行き来している。
主人公の少女は毎日ペースト状のご飯を食べ、機械によってあらゆる学習を受け寝るという生活を繰り返している。人類がとある病で滅び新たな生命体を作り出そうとしたことや、人類の歴史などを学ばされる毎日に彼女は飽き飽きしていた。いったい自分はいつからこんなことをしているのだろう、自分はいったい何者なのだろう……。そう疑問に思った彼女がヒルダに「あること」を尋ねることで物語は急速に動き出す――。
近未来 未来 女主人公
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