勇者が魔王を滅ぼし、平和と繁栄が約束された国、フェンイザード。
王族であるアリアナは、弱冠十四歳の若さで女王になる事を強いられ、戴冠式で殺される。
しかし、人族の天敵である魔族の少年、ライの力によって蘇った。
女王であり続けるため、死なない体を求めたアリアナはライと契約を結ぶ。
「絶対に死なない体にしてください! 何でも差し出します!」
「言ったね? 後悔しても遅いから」
人族の少女と魔族の少年。
本来交じり合わない二人は、互いに手を取り合う『いつか』の日を目指す。
これはその日々の一幕。アリアナが十五歳の誕生日に殺された話。
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