作品一覧全2件
連載 4エピソード
幽霊が見える。ただそれだけのせいで、子どもの頃から「おかしい」と言われ、精神科に通わされ、孤独を感じてきた――そんな女子高生・のぞみ。高校入学初日、通学途中の駅で彼女は“異常”に呑み込まれる。誰もいない構内、笑う乗客、念仏のような放送。  その異界でのぞみが出会ったのは、銃を持った女子高生だった。 都市伝説――「制服姿の武装少女」。だがそれは本当に存在した。神祇省という神社や神道、皇室の仕事を統括する筈のただの役所。しかし、その庶務課は非合法でそして年端も行かない少女に実銃を持たせた特殊部隊「神祇省庶務課特殊班」を抱えていた。その都市伝説の正体は霊的災害に対応する実働部隊であった。  のぞみはその事件をきっかけに、特殊班へ“バイト”として採用される。日常と非日常の狭間で働く、高校生をしつつ銃を持った巫女として。放課後の街を、彼女は今日も“夜回り”する。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年07月18日
巫女 女子高生 武装JK ミリタリー ガンアクション 妖怪 幽霊 ホラー 現代 女性主人公 読了時間:約24分(11,773文字)
連載 4エピソード
 かつて、人類は魔王との戦争に苦しみ、冒険者たちはその戦いの最前線に立たされた。彼らは勇敢なる戦士であり、国家の枠にとらわれず、自由と力を信じて戦い続ける者たちだった。しかし、魔王が討伐され、戦争が終わった今、彼らの存在意義は失われていく。  平和の世においても、封土を守る騎士や兵士は必要とされる。しかし、冒険者という存在は、秩序の中では無用の長物とされ、社会の中で居場所を失った。彼らは武器を帯び、戦う術しか知らぬまま、厄介者として扱われ、時にはならず者と変わらぬ目で見られる。  ラントシュタイヒャー――かつて騎士であった男も、そんな社会の波に取り残された者の一人だった。仕えるべき主を失い、信仰さえも剥奪され、貴族の名誉を失った彼は、冒険者ギルドという社会の最底辺に身を落とした。そして、彼に与えられるのは、最も卑しい仕事――盗賊退治であった。  しかし、彼はただの無法者ではない。彼は騎士としての誇りを捨てきれず、悪を罰し、その命を奪い、金を得て暮らす事に明け暮れていた。  これは、魔王という巨大な脅威との戦争の終わった世界で、かつての騎士が生きる理由を探す物語。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15
最終更新日:2025年02月22日
ダーク 中世 剣と魔法 歴史 冒険者 宗教 戦争 ダークファンタジー 読了時間:約25分(12,217文字)