人外。人から外れたもの。
化け物。怪物。
異常者。
なぜかそのものたちが、日本にいた。
そしてなぜかこの20年間で急増していた。
人が人でなくなっていったのだというと聞こえは悪いが、見た目はそれほど変わらない。せいぜい猫や犬なんかの耳が生える程度だ。
だがそれは、日本、世界に大きな影響を与えた。
国は異常者特別対策宣言を実施、これにより異常者と発覚したものは直ちに政府に送還すると取り決められ、多くの異常者と呼ばれる者たちが連行された。
アメリカはいち早く異常者の存在に興味を示し、日米合同で異常者研究機関通称アナザーを発足した。集められた異常者たちを合意がないまま研究対象とし、人類の進歩のためと、多くの異常者が命を落とした。
だがその研究内容がある週刊誌に掲載され、あまりにも非人道的すぎるとして、世界各国から批判が起こり、日本では大規模なデモまで起こった。
その影響でアナザーは解散、当時の内閣総理大臣が辞める事態にまでなった。
その後、異常者たちの人権は復活し、普通に日常に溶け込んでいる、そんな世界でのお話。
作品情報
ローファンタジー[ファンタジー]
R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月02日
SQEXノベル大賞2 男主人公 人外 現代 チート 超能力
読了時間:約4分(1,955文字)