戦争終結のために身を差し出す魔王。だが、知らぬ間に勇者に病むほど愛されてしまっていた魔王は如何にして自らを殺すように仕向けるか悩む羽目になるのだった。知識も無く、魔王に依存する勇者とそれを煙たがりながらも向き合う魔王、そんな何処にでもありそうな物語。

発端は一本の取り留めの無い電話。奇跡的なバランスで保たれていた渡来亮が望んでいた褐色の平穏は崩れ落ち、五人の少女が齎す愛欲と殺意の悪夢へと成すがまま沈んでいくのだった。

如月侑李の厄介な友人東雲菜那――通称名無しは日々、自分の身に合った『キャラ』を求め、毎日の如く、キャラ付け特訓に侑李やその友人を巻き込んでいく。これは、そんなくだらなくも必死さだけは伝わる日々を描いた物語。

この小説は読者様のかけがえの無い時間を削る駄文でございます。 他に読む小説も無く、暇で仕方ない時にのみご覧くださいませ。