藤崎涼介は少し消極的な高校一年生。
部活や委員会、学校行事にあまり参加しない彼は、
過去に悲惨な人生を経験した為に
人と関わることを絶対的に避けていた。
そんな彼の唯一の友人である桜井裕翔は、
彼の人間関係をなんとかしようと
文化祭で彼が主役となる舞台の製作を試みる。
その舞台がキッカケとなり、涼介は少しずつ
人との関係を繋いでいった。
彼の幼馴染である神谷沙織は、
涼介の成長を暖かく見守る中、
自らの原因不明の病と日々闘っていたが、
周りにはその事実を隠していた。
沙織は、真実を涼介に話していいものなのか
長い間悩み、未だに打ち明けられずにいる。
一方で、彼の過去と友人の沙織の病を知った
"月光姫"こと生徒会長の神宮寺瑠奈は、
少しずつ彼らと関係を深めていく。
これは、そんな
よくあるようであまりない、
一人の孤独な少年と絆の物語。