空明高校に通う夏樹はいつも通りに過ごし、眠りについた。
寝てから何時間か経ってから自分しか居ないはずの部屋から声がして驚いて振り向くと、見知らぬ男の子がいた。
その子の名は"井野島 惟水"。
話を聞くと妹と同い年で、同じ学校に通っていた。しかも、夏樹の父と亡くなった日が同じだった。
惟水は夏樹のことが好きなので、夏期だけに姿を見せた。
色々わからないことがあったこともあり、夏樹は惟水を自分の部屋に住まわすことに。
これは、切なく、儚い恋。それでも一時の幸せを大切にする、“性別や姿(見た目)”をも乗り越えた、ふたりの恋の物語。