西暦２０４Ｘ年。 火星と木星の間にある小惑星帯から発した小惑星アポカリプスは突如地球へと進路を変えた。 それは約６６００万年前に落下し恐竜を絶滅させたチクシュルーブ衝突体と同じ規模の被害──すなわち、人類の絶滅が予測された。 人類の存亡への望みをかけて人型マニピュレーター、アメノミナカを高度４００ｋｍの上空に打ち上げる計画が練り上げらっれた。レーザー射撃で小惑星の軌道を地球外へ逸らすというミッションである。 パイロットに選ばれたのはただの学生の壱馬。そして、自我を持つストロングＡＩのオウカだった。 壱馬はオウカの中に人と変らない思いがあることを知る。そして、二人は宇宙へと旅立つ。 ──人類の滅亡まで１２時間。カウントダウンは続く。 「じゃあ、どうしてミッションを続けたの！　拒否したんじゃなかったの！」 『私には、もうミッションを拒否するという選択肢は──ない』

主人公のカケルは河川敷のランニング中、知らぬ間に見知らぬ世界に迷い込む。 追い打ちをかけるように着ていた服は破れ、裸同然──いや全裸だった。 しかし、それは些細なこと。 そこで出会ったお姫様ことマルミレィが権力闘争に巻き込まれ、重大な書状を隣国の姫君に届けようとしていたのだ。しかし、予定していた使者と馬は何者かに討たれ彼女は絶望の淵に立たされていた。 隣国まで１００ｋｍ。マルミレィには絶望的に見えるも、カケルにとっては走破可能な距離だった。彼こそ全ての情熱を走りに注ぐ男だったのだ！ そんなカケルにも不安はあった。マルミレィはもっと不安だった。彼は全裸なのだ。着替えはない。しかしそこに一つの妙計が浮かぶ。そう、それはマルミレィのパンツをはいて走ることだ！ 「待ってくれ。俺は怪しい者ではない」 「そうでしょうとも。怪しい人も、怪しくない人もみなそう言います」

犬耳族が暮らす山間のオキタ村。 リリーという少女の結婚問題を解決するために、裁定者に選ばれたファムは彼女の友人であるサムと共に、リリー、許婚のチッチ、そして隣村のシュンから話を聞きます。 しかし、複雑な想いにファムは翻弄され、裁定を下すことに悩みます。 ※ミッドナイトノベルズの「おっさんは異世界で想いを遂げる」ep.１１７～１１９の切り抜きとなっています。

主人公は犬耳族《いぬみみぞく》の青年セアト。 彼が諜報部隊に所属する軍は、大軍を率いて敵国の領内へ深く進攻していた。 しかし、敵の奇襲にあい壊滅的な打撃を受ける。そして戦場から重傷を負った司令官を背負って自国領まで逃走することになった。 セアトが逃げ込んだ修道院で猫耳族《ねこみみぞく》の少女エンネニーナに出会う。 司令官の持つ剣と彼女が捨てられたときに残された剣が同じものであったということから、自らの生い立ちの秘密を探るため、旅にでることを決意する。 ＊＊＊ 古代オリエント地方を模した舞台のファンタジーです。 登場人物には、無双の戦士や、魔法の才能あふれる青年、そして負傷している司令官を盗み出して一獲千金を狙う羊蹄族《むふろんぞく》の二人組の娘なども登場します。 敵国領内から、自国へ戻るための物語となっています。 前半はセアトが司令官を背負って敵国領内から逃走する話であり、後半は再集結した軍団と、敵の軍団の集団戦となっています。 ネトコン12、こっそり一次選考を通過。

昔に書いていたのを引っ張り出してきました。 こっくりさんにまつわる話です。