乾友一は体育の授業中に事故に遭い、気がつくと異世界で巨大な大鎌の姿になっていた。彼を拾ったのは、革命を目指す少女・セレスとその仲間・オズ。セレスは父を帝国に殺され、領主の座を追われた過去を持ち、復讐のために武力革命を考えていた。だが、乾は自分が「武器」として人を殺すことに強く反発。「血を流さずに解決する方法」を提案し、セレスも迷いながらも対話の可能性を探り始める。
一方、オズは帝国への怒りから武力行使を主張し、セレスと対立する。乾とセレスは帝国と対等に交渉するため、隣領テレージアの領主・ザカリーに協力を求めることを決意。だが、帝国軍の監視やオズの暴走が、彼らの計画に影を落とす。
暴力か、対話か。乾たちはこの異世界でどのような選択をするのか──。