羽根ペン、皿、水差し。
それは、ロルカが初めて会話した相手だ。
森で一人暮らすロルカは、人間の作った道具と会話して、自らの意思で動き、喋ることのできる力を与えるという、変わった能力を持っていた。
第一章
お喋りな道具たちと共に、のんびりと暮らしていたロルカだったが、森で大怪我をした美貌の青年を拾ったことをきっかけに、陰謀渦巻く王位継承の争いに巻き込まれていく。
第二章
ロルカとレイは、道具たちと共に東の海を目指し、交易で栄える港町を訪れる。
霧の港と呼ばれるその街には、霧の日になると幽霊船が出るという噂があった。
(書いていてとても楽しかったで、需要がありそうでしたらまた続きを検討したいと思います→ 第二部完結しました)