異形の力「能力」を持つ者「能力者」。その能力者の蔓延る東京都を中心に活動している能力犯罪組織「ラプラス」は何人も能力者を抱えていた。その幹部である影山啓介は、能力と実力から「死神」と呼ばれていた。彼の経歴は無駄な人間関係や感情を切り捨てた、合理的思考によるものだった。
能力による犯罪に対処するために政府によって結成された能力犯罪対策組織、通称「能力省」。其処に拾われた斎藤すみれは、かつてあった当たり前を失っていた。人間不信になりかけていた彼女は、能力省に居るうちに少しずつ人との接し方を思い出していく。
これは、━━━によって紡がれる、━━━の物語である。
HJ大賞5 ネトコン12 シリアス 現代 異能力バトル ESN大賞6
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