鏡の世界。そこは人間の真実だけを映す世界。全人類が偽って隠している裏側。つまり“ありのままの自分”が、具現化された世界。そこに住む住人たちはみな鏡できていて、住人たちはその鏡に現実世界の自分を映し出している。ここの住人たちは共通して曲線を好まないため、三角形や四角形の鏡で、家や、通路ができている。そんな世界に一人連れてこられた“しずく”彼は、容姿のせいで酷いいじめにあっていた。この世界は現実世界と繋がっている部分がある。それは、【死】だ。どちらかの世界で壊れれば、またどちらかも壊れる。しずくは、その繋がりを利用していじめっ子を─────