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連載 64エピソード
僕の名前はアルト。 前世でも恋人いない歴=年齢のまま生涯を終え、今世でもそれは継続中。 王立クラウディア魔剣士学園、入学初日。僕はここで、絶世の美少女たちと出会った。七剣姫と呼ばれ、この世界に七つある属性それぞれ最強の魔剣士。 僕も英雄になってみたい。 もし、それが無理でも、せめて普通の青春を送りたい。 友人を作り、仲間と共に強くなり、そして――運命の恋人に出会う。 この学園で甘酸っぱい思い出を作りたい。 転生したこの世界でなら、きっとそれが叶うはずだと信じていた。 ……だが、そんな甘い期待は入学したとたん粉々に砕け散った。 ここでは入学時にスキル判定で僕は「スキル無し(無能)」の烙印を押された。魔剣士学園において、これは致命的な欠点だった。 スキル判定会場では僕はまるでさらし者になった。 七剣姫はわざわざ僕のことを見に来た。 炎の王女(1年生):モモア・フレイム・アルトドルフ 「無能なんだ。信じられない。初めて見た!激レアね。ちょっと燃やしてみてもいい?」 雷の皇女(1年生):リア・ヴォルデンベルク 「……私だったら恥ずかしくてこんな所にいてられないですね。どんな神経をして学園生活を送るのでしょう。」 大地の公女(1年生):ユノア・グランツバッハ 「決して努力が報われないって不憫ね。同情するわ。まあ、素行の問題かもしれないけど。」 水の聖女(2年生):メルキア・アクアリス・アクイナス 「女神様に見放されているのね。前世の行いが悪かったのでしょう。」 光の神姫(2年生):レティシア・ルーメンシュタイン 「やはり無能は無能っぽい顔しているな。例えスキルを授かっていたとしても、きっと役に立たない程度のものだったろう。」 癒しの巫女(3年生):トア・フェルディナント 「まあいいじゃない。トイレ掃除要員で学園においておけば?」 闇の竜姫(3年生):ロザリア・ドラグライオス 「弱い者は戦場で最初に死ぬ役割がある。それだけでも価値はあるさ」 こんな屈辱の中で、学園生活を送らないといけないのか。 つら過ぎる。 でも、まさか……彼女たちがスキルを失い、僕に助けてもらうことになろうとは、この時誰も予想していなかったのだった。 ――――― ※カクヨムでも掲載しております。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月25日
学園 ハーレム 女騎士 聖女 女剣士 女戦士 読了時間:約300分(149,692文字)