ぼくは主人公にはなれない―――。
自分を男子Aと分別する少年、愛葉 幹(あいば つかさ)はその日、高校へと進学した。
容姿も、勉強も、運動もそれなりに良い方。
けれど一番大切なものを手のひらから零してしまい自暴自棄になりかけていた幹。
そう、大切な―――かつて親友だった男に奪われた初恋のひと。
どん底に堕ちた少年は、様々な出会いにより少しずつ傷を癒していく傍ら、己の中に燃え盛る復讐心に気付く。
ああ、友よ。おまえのためにぼくは最大の障害となろう。
これは男子Aと名乗る少年が、最愛の人をいまさら手にすべく手を伸ばす物語。
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