バースとロノーザ。二つの惑星...二つの国は互いに家族同然の関係だった。
互いの国民が多く移住しており、旅行者も非常に多く、お互いの国にとって休日=ロノーザ(バース)へ旅行といった習慣までついていたほどだ。経済もロノーザが困ったらバースが、バースが困ったらロノーザが助けるといった構図が出来ており、一方が大災害に見舞わられたときにはもう一方が膨大な支援を提供していた。
国境を越えるのに何の書類もいらないほど密接な二国にとって、もはや物理的な国境は無いに等しかった。
しかし、突如現れた別惑星の武装国家ルーガの侵攻が2146年に始まり、バース合衆国の救援もむなしく、ロノーザ王国は滅び、占領されてしまう。
さらにそれだけに止まらず、その魔の手はバース合衆国にも及び、2158年に合衆国は危機を迎える。
しかし、ジーバンブー血族率いるバース軍と三天翔率いるバース駐屯のロノーザ兵士達の共闘で、2161年に自軍の指揮官やジーバンブー血族の面々などの多大な犠牲を出しながらも、ルーガの侵攻軍を撤退させることに成功する。
「これで終わりにはならない。我々は再び来る。」
敵の指揮官が去り際に放った一言で、再びルーガ軍が攻めてくると知ったバース&ロノーザ合同軍は戦力回復を急ぐが、主戦力となり得る三天翔が3人共に敵の一時撤退以降消息不明、ジーバンブー血族の生き残りも見つけることができないまま、2162年にルーガ軍の再侵攻が始まってしまう。
この物語は、それから半年後。
ある二人の兵士は二度目のルーガ軍の侵攻に妙な違和感を抱きながら、バース&ロノーザ合同軍に身を置いていた。
男主人公 女主人公 人外 未来 超能力 オリジナル戦記 異能力バトル 近未来 エイリアン
読了時間:約58分(28,903文字)