作品一覧全3件
代表作 連載 27エピソード
一番目の子は、王者の子。 二番目の子は、覇者の子。 三番目の子は、不憫な子。 この王家の奇妙な呪いによって「不憫な子」として生まれ落ちたトリスティアは、ことあるごとに可哀想な姫様と憫れまれているが、自分のことを可哀想だとは一度も思ったことはなかった。  王宮の片隅で隠されるように暮らしてはいるけれど、乳母と乳姉妹との離宮での生活は至極穏やかで、むしろ呪われた「不憫な子」の身には過ぎる待遇だと戸惑うほど。ちょっとした不運な目に遭うだけの自分を憫れむ人たちの事が理解できず、自分のことなのに王家の呪いについてはどこか他人事のように感じていた。   そんな中、トリスティアは十五歳になった日に自分が実は王子であることを明かされる。 ずっと姫として生きてきて、自分が姫であることを疑ったこともなかったから、自分が王子になることに戸惑いを感じて姫でいることを選ぶトリスティア。 そんなトリスティアをありのまま受け入れてくれる乳姉妹と離宮の主である大きな鴉、そしてついに王家の呪いが動き出したとき手を差し伸べてくれた離宮の主の眷属たちに見守られて、トリスティアは自分が何者なのかを知って、考え、見つけていく。 離宮暮らしで浮世離れしたトリスティアが、自分のことを知って、自分と自分を受け入れてくれた人に誇れるように一生懸命生きていこうとする物語。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年08月11日
身分差 日常 ホームドラマ ほのぼの ハッピーエンド 人外 人外の眷属 西洋 離宮暮らし 王家の呪い 呪いの子 初恋 ESN大賞5 ネトコン11感想 OVL大賞9 読了時間:約101分(50,052文字)
連載 43エピソード
塔が守護する王国にて。 天と地の災いを鎮めたとして国王陛下から褒賞を賜ることになり、なんでも望みのものを与える(但し、常識の範囲内で)と言われたので、塔の守人は有能な執事が欲しいと言ってみた。一笑に付されるかと思いきや、即座に了承され、国王陛下お墨付きの有能執事が派遣されることに。思わず望みが叶えられた塔の守人は有能執事の到着を期待しながら指折数えて待っていたのだが、彼女の元に執事として現れたのは褒賞を与えた御方その人だった。 どうして、国王陛下がお出ましに? 元国王陛下な構いたがり執事とそんな執事を止むに止まれず雇うことになった塔の守人が、身分差、年の差、体格差に加えて、価値観や生きる世界感の違いさえも薙ぎ倒し、絆し絆され余生を互いに好きになっていく物語。
作品情報
異世界[恋愛] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年11月26日
身分差 年の差 日常 ほのぼの 女主人公 人外 神術 体格差 執事 守人 転移要素は薄め ハッピーエンド キルタイム異世界大賞 ネトコン11感想 ドリコム大賞2 読了時間:約99分(49,200文字)
短編
「君との婚約は、破棄する!」物語の台詞のようなことを言われた無気力な公爵令嬢。彼女が無気力なのには理由があり、婚約者も承知しているはずなのに、「公爵夫人には相応しくない!」と声高に主張する。そもそも公爵夫人になる予定などないのに、なぜ? 何やらいろいろと勘違いして暴走している婚約者と、わけあり無気力令嬢が愛を深める夜会での一幕。
作品情報
異世界[恋愛]
最終更新日:2023年08月05日
ラブコメ ほのぼの ハッピーエンド 婚約破棄? 先祖返り 無気力 創世の魔王 溺愛 アイリスIF3大賞 ドリコム大賞2 読了時間:約11分(5,033文字)