獣人のみで構成されたサーカス団【シルクス】に所属する裏方チロル。彼女はメンバー唯一の人間だった。
人種の違いからけして舞台には立てなくても、チロルは一座と家族達の事を心から愛していた。
大切なヒト達とずっと平和に旅をしていたい。それだけを願って生きるチロルだが、人間と獣人、二つの人種に纏わる様々な問題が彼女の前に目の前に立ちはだかる。
【第1幕】サーカス団の裏方(第1~3部)
(約13万字)
誘拐事件をきっかけに、チロルは奴隷の狼青年オルトと出会う。彼を救い出した座長のギムは、オルトをシルクスのメンバーとして招き入れる事を決めた。
しかしコンプレックスを抱えるチロルと、彼女を思ったオルトの行動がから回った結果、2人は仲違いを起こしてしまう。
そんな中、とあるマチにて名門歌劇一座エトワールと鉢合わせる事になってしまったシルクス。競合に観客を取られ、活動資金の回収すら危ぶまれる状況にまで追い込まれてしまった。
家族と旅を続けるべく、チロルが考えた打開策。それは古典戯曲の問題作【辺境のモネット】の上演だった。
【第2幕】革命の逃亡者(第4部~)
シルクスにとある貴族関係者から接触があった。どうやらそのヒトはオルトとただならぬ関係にあるらしい。
一方で人間社会を獣人テロ組織の恐怖が襲いかかる。一連の事件の首謀者として、無関係である筈のシルクスに逮捕状が出されてしまう。
運良く難を逃れたチロルとオルトは、家族を救うべく地下への潜入を決意した。人間のいない、獣人だけで構成された地下の世界。そこで彼女が出会ったのは……。
チロル達は無事、家族の無罪を証明する事が出来るのか? 事件の真相と、真犯人の目的とは?
設定の根幹が「すこしふしぎ」程度のSF要素あり。
カクヨムさんにて一部タイトルを変えて同じものを掲載しております。
▶【ヒト耳のチロル】
☆100、PV2500、♡1000突破
更新日は毎日朝の8時
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
残酷な描写あり
最終更新日:2023年07月31日
ヒストリカル 日常 冒険 近未来 ディストピア ほのぼの シリアス 女主人公 人外 未来 職業もの 内政 ネトコン11 ネトコン11感想
読了時間:約419分(209,255文字)