作品一覧全30件
短編
 桜舞う季節。新生活への期待と不安。堅洲高校に入学した響と妃の前に建つのは白が生える洋館だった。  訳あって入寮費をケチった二人。一番寮費の安い場所を選んだはず。こんな立派な館が自分達の寮とはとても信じられない。  彼女達の疑念は正しかった。安いのにはそれ相応の理由がある。この館は御桜館。堅洲町最大の事故物件として知られる建物だった。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年05月15日
現代 読了時間:約22分(10,567文字)
短編
 堅洲町に墜落した謎の火球。星の瞬く夜空の中で見せたその奇妙な軌跡から、その正体はUFOではないかともっぱらの噂になっていた。 「宇宙の脅威研究所」なる私設の研究機関からの通達で、UFOの情報を持ち帰ったものに多額の報酬が出ると知った響は、さっそく参加する事を決める。  宇宙人に会えるかもといつにもなくわくわくしている一同を引き連れて、火球の墜落した境の森へと探索に出かけた響達。  やがて、彼女達の前に現れた絶賛故障中の未確認飛行物体。その乗組員らしい宇宙人達は、何故か酷く怯えているようだった。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年04月26日
現代 読了時間:約49分(24,273文字)
短編
 三井寺頼夢は知り合いとなった古書店の店長に呼び出されていた。  頼夢の雇い主であるロビン・リッケンバッカーが仕事で忙しいとの事で、代わりに魔導書を預かりに来て欲しいとの事だった。  帰り道、無数の町長選挙のポスターが貼り付けられた塀を目撃した頼夢。屋敷の住人が怒っているんじゃないかと思って門から覗き込んでみたところ、そこにはポスターに映っていた男と共にロビンの姿が。  この男、宮本は地蔵に呪われているらしく、ロビンに助けを求めたようなのだが。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年04月08日
現代 読了時間:約30分(14,618文字)
短編
 外回りの営業も済み、後輩と共に帰路につくその最中。猪に襲われた山田を助けたのはかつて夢の中で親しくなった武藤都だった。  猪の特攻で大破した営業車。その夜は都の知り合いの猟師の家で一泊する事に。帰りが遅れると言う連絡に、あっさりと許可を出す会社。ついでに最近姿を現さない社員の様子を見てきて欲しいと頼まれる。  同僚の家への足を出してくれた都達。普段から害獣退治を手伝っているという都達だったが、今年はやけに数が多いと首を傾げる。  無断欠勤している社員の家に赴いた山田だったが、残された手掛かりは同僚が森の中に向かったことを告げていた。土地に詳しい都の案内で、山田は同僚の後を追うことになる。
作品情報
その他[その他] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月21日
現代 読了時間:約56分(27,795文字)
短編
 希少な魔導書を台無しにしてしまった責任をとるべく、稀覯書収集に精を出す三井寺頼夢のもとに届いたメール。雇い主のロビン・リッケンバッカーからの呼び出しだ。  招集に応じた頼夢を迎えたロビン。なんでも、知り合いの古書店での仕事を手伝ってほしいらしい。  案内された古書店『黒船』では、時折所有者に実害を与える魔導書が紛れ込むらしく、定期的にその排除をロビンに依頼しているとの事だった。  本棚から魔導書を取り除いている最中、頼夢は見知らぬ魔導書を見つけ出す。  その魔導書に憑りついた守護者曰く、『ネクロノミコン』よりも悍ましい魔導書だというのだが。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年02月25日
現代 読了時間:約21分(10,094文字)
短編
 湖畔の夢啓示団の下で魔術の修業に励む御嬢様、龍王院一華。  ある日の事、団長であるジョン・スミスから案内したい店があると誘われる。  案内されたのは商店街のペットショップ。スミスの友人が店長を務めるこの店には、どうにも裏の顔があるらしい。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年02月11日
現代 読了時間:約17分(8,261文字)
短編
 人気のない真夜中の校舎の中、怪しく蠢く怪生物を目撃したオカルト研究部の部員達。  好奇心に駆られ追跡してみるものの、その怪物は階段の踊り場にて忽然と姿を消してしまう。  翌朝、オカ研部長の大鷲空は、幽霊部員として雇い入れていた宮辺響に、怪物の正体を探るための協力を頼みこむ。  気が進まない様子の響であったが、親友である滋野妃が乗り気な事もあって渋々依頼を了承する。  その日の放課後、月明かりが照らす廊下にて、響は件の怪物に遭遇する。  無数の不定形の怪物達に囲まれた響であったが、その場に乱入してきた魔術師の助力によって難を逃れる。  逃走する怪物達を追おうとした響だったが、オカ研の面々の証言通り、階段の踊り場にて怪物達の姿を見失ってしまうのだった。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2025年01月29日
現代 読了時間:約35分(17,236文字)
短編
 堅洲町の最端にある集落多胡部。深きものの末裔達が農業で生計を立てるこの小さな集落では、近場の森からやってくる獣による食害が悩みの種になっていた。  折しも今は夏野菜の収穫時期真っ最中。魔王の力で豊作の野菜を全て胃の腑に収めようと、食欲に導かれて人里に降りてくる獣達。畑を狙う猪達は牙を研ぎ澄ませ、実り稔った夏の恵みに舌なめずりを見せている。  無法者の盗人共に対処すべく、集落の猟師達は定期的に総出で山狩りをしなければならない。  そうなると困るのが人手である。収穫を担当する者が山狩りにとられている以上、畑仕事は遅々として進まない。  そんな同胞の悩みを解決するべく、堅洲町のダゴン秘密教団は毎年団員を手伝いに出していた。  教団の代表である真宗老人に頼まれた響達もまた、夏休みを利用して緑豊かなこの集落にやってきた。  一仕事終えた真夏の夜。休息をとっていた響達の耳に、番犬の声が鳴り響く。闇夜に隠れて暗躍する不審な人影。野菜を狙っているのはどうやら獣だけではないようだ。
作品情報
その他[その他] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年01月15日
人外 現代 読了時間:約43分(21,188文字)
短編
 水島日子は憑かれていた。  学生寮のメンバーに誘われて遊びに赴いた日塚町にて、友人であった牧山に巻き込まれる形で禁忌を破った結果だった。  地元の人物に忠告された上で禁忌を破った彼女らを助けようとする者はいない。  叫び声をあげる霊の影響で、一人、また一人と寮のメンバーは堅洲町を離れていく。  禁忌を破った責任を取るべく、日子は一人寮に留まる事を決意する。
作品情報
その他[その他]
最終更新日:2024年12月26日
現代 読了時間:約14分(6,710文字)
短編
 暇をあかせて呪いのゲームのRTAを行っていた燈子だったが、その度に襲撃してくる呪いの人形が保管庫を圧迫していた。  流石にどうにかしないといかんという事で、環の知り合いの巫女が行っているという人形流しに参加する事になった響達。  儀式を終え、さて帰宅と言った所でいちゃもんを付けてきたのは龍王院一華。彼女達に勝負を挑まれ、雛住湖で最近話題となっている未確認生物、ヒナッシーをどちらが先に発見するかを競う事になるのだった。
作品情報
その他[その他] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年12月12日
現代 読了時間:約24分(11,897文字)
前へ 123 次へ