「……行くぞ。Live配信の時間だ」 ありとあらゆる施設が“ダンジョン”と化した世界。 人々が恐怖し、近付こうともしないダンジョンに足を踏み入れるのは、無知で、向こう見ずな一人の少年だった。 彼は自らを「勇者セイレイ」と名乗り、幼馴染の操作するドローンと共にダンジョンに立ち向かう。 これは、名ばかりの勇者が本物となり、世界を救う物語。

私は、皆と切り離された存在だと思っていたし、実際そうだった。でも、彼が連れ出してくれたんだ。紛れもなく、彼の存在はかぼちゃの馬車だ。

20xx年、全世界を未曾有の大災害“魔災”が襲った。その死傷者数は全人口の八割程とも言われる。また、人々が暮らしの中で利用していた施設は魔物の巣窟――つまり、“ダンジョン”へと姿を変えていた。 人々は魔物の災厄に怯え、その日を生き抜くので精一杯だった。 だが、十年経ったある日、“Sympass”という正体不明の配信サイトが出現。それを機に、ある一人の少年は「勇者セイレイ」として配信を始めた。 世界の色は、Live配信を介して大きく変わり始める。 ……という作品の内訳です。

たった一つ。乗り込んだ電車が違っただけ。それだけだった。

小説を書くにあたり、どうすれば面白い作品を作れるのか。その為にはまず”面白くない要素”を知ることが大切なのではないか。 そう思い、作品として起こしました。

私は、自分自身にさえ嘘を吐いた。その言葉は私を偽りの姿に化かす。その言葉は私を呪う。 だとしても、私を覆う嘘の鎧だけは脱ぐわけにはいかなかった。だって、その言葉だけが唯一私を守るものだから。

優れたルックス、文武両道、という男性として優れたツノを俺は持っていた。 それ故、俺は他人を守る側の人間で居ることが出来、自分自身で何でも解決できる能力を持っていた。他人の力なんて無くたって、他者に勝てるほどの大きなツノを持つカブトムシだったんだ。 だが、そんなある日俺はツノを失った。 俺は、私になったんだ。

作品テーマ：酒のつまみになる話。 とあるこじんまりとした居酒屋に向かい合う男女の二人。 語り合うのは、変わりゆくお互いの姿だった。

彼女は、俺の心に深く五寸釘を打ち込んだ。 この呪いは、一生消えることのないものだった。

井の中の蛙は、大海を知った。 それでも、ここが良かった。