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代表作 短編
「他人より劣っているならば3倍努力せよ」 誰が言ったのか知らないが、呪詛のようなものである。 高橋宏一郎は「その言葉」を信じて必死に勉学に励み、目標の有名大学まで進学する。 この中途半端な自信と体験が、「自分は弱者にはならない。弱者になる人間は努力の足りない事の表れだ」と信じていた。 そして、努力は裏切らないと信じていたが、突然の世界同時不況に陥る。 しかし、努力をすれば活路を見出だせると思っていた宏一郎は、自分自身の努力では限界があると分かる。 ある時、突然何もする気も起きなく、毎日ただ酒びたりになる。 そして、心療内科を受診した時「うつ病」だと診断される。 今まで自分は関係ないと思っていた「うつ病」になってしまったのだ。
作品情報
エッセイ[その他]
最終更新日:2023年07月22日
私小説 天災 パンデミック うつ病 弱者男性 読了時間:約2分(864文字)