[第三章]”起源の賢者”の存在を追う最中、見知らぬ世界にとばされてしまった主人公。そこで自分を「ごしゅじんしゃま」と慕ってくる謎の美少女リルに出会う。この子は一体何者なのか、起源の賢者はこの世界にいるのか、奇妙な”勇者”の真実の先には何があるのか。そして、進化した固有能力『　絶■■勢ノ天■　』の性能は・・・？ [１万PV＋] [二章完結][一章完結] 異世界を研究する組織”竜の巣”に助けられ、成り行きで異世界を調査する”探索者”としてそこで働くことになった主人公。そしていざ異世界に行ってみると、やはり美人が多いことに感動しつつもなんとか強敵を倒していく。そんな彼に与えられた固有の能力は『　起死回生ノ一手　』という謎多き代物。自分の意志では発動できず、しかし妙にタイミングよく発動するものであった。そんな彼の役割は”起源の賢者・勇者・聖女”この三人を探し出すこと。手がかりもまるでないが、それでも果敢に異世界攻略に挑んでいく・・・。

　父は俳優で母は元グラドル、そんな両親のもとに生まれた、言うまでもなく顔面超ハイスペックな高校生華雅（17歳・彼女なし）は、ある日突然異世界召喚された。しかもなんと、帝国の女皇帝直々に召喚していただいたらしい。彼は内心で何度もガッツポーズした。 　ーこんな美女に召喚されるなんて・・・最高すぎる！ー 何を隠そう彼もまた、異世界に憧れる普通の男子高校生なのだ。そして彼は思い描いた、この異世界で魔法や剣を使って無双して、余生は嫁とスローライフする、そんな日々を・・・。 　だがーー 　「貴様をこの私、アルファ帝国皇帝・エンペラー＝オブ＝ザ＝ハーレムの夫とすることを、ここに宣言する！」 「次期皇帝に相応しい娘を妾に宿すのが、お前の最初の仕事だ」 　ん？なにか様子がおかしいな？ 　そう、この世界は所謂貞操逆転女社会だった。魔法も剣も政治も、すべて女の仕事、そういう世界だったのだ。 　更に更に、たまたま使えた（そして何故か人の性癖を表示してしまう）＜鑑定＞によると、皇帝はDVだの監禁だのといった、なかなか厄介な癖を持っているかなり上位の変態であることが判明した。正直身体がもちそうにない！城に幽閉されるのはゴメンだ！せっかくの異世界を堪能したい！そんなことを思っているうちにーー気がつけば、逃走していた。 　こうして、追ってから逃げつつも、しっかりと異世界を堪能する彼の逃走劇が始まった。果たして彼は、様々な場所に潜む変態たちから逃げることはできるのか！？