身体は伽藍。精神は空虚。つまりそれが、私の存在価値。何時しか生きてるのか死んでるのかもわからなくなって、ただ私に一つだけ許された、小さな頭の中の、夢幻なお話を想うようになった――

花言葉。それは、花にまつわる短いコトバ。それにまつわる、何かの話。花言葉シリーズ第二弾。

花言葉。それは、花にまつわる短いコトバ。それにまつわる、何かの話。花言葉シリーズ第一弾。

いつもの日常の筈だった。知ってる光景の筈だった。普通に生きていたと、信じていた――

十五歳になると『消えて』しまう国。そこに住む、一人の少年と、一人の少女の物語。

とある日常。何もなくて、何も感じないけど、何かがおかしかった。けど、それに気付けるはずもなかった。だって、俺は――

輪廻転生。それは生の螺旋。無限に続く命を積み重ねる工程。罪には罰を、生には死を相反する二つの事柄をお互いに内包し、紡ぎ続ける無限の階段。人の身で組み込まれれば、神と成る。ああ、なんと笑えるだろう。人の神など、汚れているにも程がある。輪廻転生。それは、神と人の物語。

中学三年になったら消えてしまう国に住んでいた主人公は、ただ日々を生きているだけだった。そんな時、一年間の猶予付きで付き合って欲しいという少女と出会った。