小さい頃によく遊んでいた公園をふと訪れた少女は、思わぬ疎外感に身も凍るような思いをした。 　そこはもう、かつて親しく呼んでいた『キノジョー』ではない。 　ただの無機質で、冷たい、『木の上公園』なのだ。 　目が、心が、子供から大人へと移り変わる――――そんな微妙な時期に、少女はある人に出会った。

私のかつての教官は、鬼で、怖くて、心底優しい。

忘れぬうちに。うたかたの記憶。

しらん。１０文字以上書け？　無理やし。あ、１０文字いったわ。 【あらすじ記入欄にて】

お題『暇・夢』 時代『適当、おそらく昔』 書きたかったこと『人間の怖さ、自分というものの怖さ』 なにか一言『……眠い』

詩、のようなもの。 私の瞳に映る世界が、優しいものであればいい。 ほんの小さな優しさを見つけられる、そんな目を持ちたい。

　 　少女――――緒医は毎夜空を見上げては、月の存在に神様を重ねていた。 　 　どうか。どうか。どうか。 　祈るような思いは、やがて緒医を一つの運命へと導いていく。 　神様はどうして生まれたの？ 　――――それは、人間がずっと不幸だからだよ。 　何かに縋っていないと生きられないくらい、人間は脆弱で、愚かな生き物だ。

　ある日の私が。 　ある日の気分で。 　ある日に書いたもの。 　きっと。 　その時私は。 　名前も知らない誰かが歌った歌を聞いて。 　かつての親友に、言葉をもらった。 　その時の苦しみを、私は全く覚えてなどいないけれど。

自分より不幸な奴に対して優しくすることほど、簡単なものはない。 その優しさは、醜くて、黒くて、歪なのだとしても、 ひどく、醜く、温かいのだ。 涙が出るほど――――あたたかいのだ。

これは、終焉の物語。