作品一覧全3件
短編
風景描写の練習の様なもの
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2013年04月09日
読了時間:約3分(1,219文字)
連載 2エピソード
五感が記憶に直結する、というのはよくある事だと思う。 食べることで産地であったり、その味が想起させる風景などが頭に浮かび、音楽を聴くことでそのイメージに合った情景が、詞と音の連なりから、各人に深く根差した感情が思い出される。 言葉もそうなのだと思う。少なくとも私にとってはそうだ。 人間の脳には『忘れる』という優しく、そして途轍もなく残酷な機能がある。 どれほど嬉しいことも、どれほど悲しいことも、時が過ぎれば薄れ、思い出すこともできなくなってしまう。 それでも、その儚くも消えてしまう記憶を断片的にでも繋ぎ止める方法はある。 それが味覚や聴覚などの五感であり、言葉なのだと思う。 勿論その他にも方法はある。 だが、私にとっては言葉が、言葉こそが一番鮮明に記憶に残る、という気がするのだ。 だから拙い言葉ではあるかもしれないが、こうして記そうと思う。 以下は私の愛犬ランに関する記憶であり、記録である。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2013年03月29日
読了時間:約3分(1,418文字)
短編
私は中卒である。 私の友人もまた中卒であったり、大学に入ったにも関わらずシュレディンガー方程式に大敗を喫し、名目上休学と言う形で逃げ出した者であったり…。 とかく類は友を呼ぶと言うが私もその例に漏れず、私も含め我々は社会に落伍者の烙印を押されているのだ。 それがまた事実なので余り笑えないが。 さて、事実は小説より奇なりと言うがそれは事実であろうか。 私にとっては私が中卒であることが既に奇なのだが。 さておき、本稿はくだらない人間がくだらないことをし、くだらない結末を迎える、なんともくだらない読み物である。 その点は留意して戴きたい。 世の中なんてものはくだらないと言うお話であった。
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ノンジャンル[ノンジャンル]
最終更新日:2012年08月05日
読了時間:約5分(2,060文字)