日本が大陸からの侵略により、九州圏における防衛権を放棄せざるを得ない状況となった。
オリンピックイヤーとの兼ね合いで休戦状態となったが、日本政府は、直ちに事態を打開するために、CSA(アメリカ連合)の協力の元、新型の機動兵器の開発を行う。その開発を担ったナナイ工業は、量産を前提とした機体の試作機をロールアウトさせた。それに対し、他の企業が一社独占では不公平であると訴え、コンペティションが開始されることが決定する。
物語は、開発が完了した機体と他企業が開発した機体とのコンペティション直前から始まる。
主人公たちは、普通の高校生。女子が夏休み中は吹奏楽部の合宿、練習のため、遊ぶことができなくなるため、夏休み前に遊びに出かけたところ、コンペティション会場となる場所に踏み入れてしまう。一方、ナナイ工業のスタッフは、テストパイロットとして宇宙植民地より降下させた3人が、食中毒により動けなくなることが判明する。そんなときに、高校生の侵入がわかり、現場は混乱する。
拘束した4人のうち、3名が宇宙のいずれかの場所での出生だと判明する。パイロット特性があると判断したスタッフは、半ば泣き落としという形で出撃をお願いする。
数時間というシミュレーションだけで出撃した彼らは、機体が持つ能力と自信らが持つ適性により、コンペティションを勝ち抜く。
コンペティションが終わったが、軍の機密を知ってしまった彼らは、機密を守るために拘束されるか、テストパイロットとしてナナイ工業に協力するかの選択を迫られる。
そして、彼らは、ナナイ工業のテストパイロット、および、日本軍特別試験部隊として日本軍に協力することを選んだのであった。
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