作品一覧全23件
代表作 連載 完結済 28エピソード
アルビオン&カレドニア連合王国の首府タメシスのスラム街、サウスエンドの安宿で死んでいた娼婦と思しき若い赤毛の娘―― その死体の傍には、なぜか資産家の子女が持つような〈魅了魔術〉よけの護符が残されていた。 娼婦がなぜそんな品を? 護符の真偽の確認のために殺害現場に呼ばれてきた相談役の「諮問魔術師」を見るなり警官たちは絶句した。 長身痩躯の上品な、見るからに良家の御令嬢然としたストロベリーブロンドの美女が登場したのだ。 「わたくしはエレン・ディグビー。タメシス警視庁任命の諮問魔術師ですわ」 そんな具合に始まるファンタジー世界のミステリです。 イメージは19世紀初頭のイギリス。 魔術のある世界です。
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推理[文芸]
最終更新日:2024年03月11日
ESN大賞7 女主人公 西洋 近世 魔法 ヒストリカル ミステリー 探偵小説 ミステリ 謎解き 推理 ファンタジー 読了時間:約111分(55,195文字)
連載 16エピソード
帝国自由自治都市ゼントファーレンの地下には、古代にドワーフが造った地下迷宮があるという伝説がつたわっている。 継母毒殺未遂の冤罪をかけられて逃亡中だったフォン・ヴェルン男爵家の姫君アマーリエは、警備を固められてしまったゼントファーレンから脱出するとき、伝説の《地下迷宮》の一部かもしれない秘密の地下道を通った。 案内してくれたのは、ゼントファーレン在住の肖像画家で、若いころは冒険者稼業で地図作りに携わっていたアーデルハイトという女性だ。地下道への入り口のある倉庫には鍵がかかっていたため、アーデルハイトの九歳の息子ヨーゼフが小窓から入って鍵をあけてくれた。 その後、アマーリエは地方法院への上告を成功させ、冤罪を晴らして父の城へと戻った。 一か月後、その城に、ゼントファーレン在住の顔なじみの女傭兵隊長フレデリカが駆けつけてくる。 ゼントファーレンで謎の奇病が流行っているというのだ。 「フォン・ヴェルンの姫君、あんたの冤罪事件に連座した連中がのきなみ捕縛されているから、今のゼントファーレンに教育レベルの高い治癒者は殆どいないんだ。どうか助けてくれ」 前作『等級《三》の凡才治癒姫、冤罪を晴らして独り立ちをめざす』の続きですが、これ単独でも読めると思います。 今回はかなりファンタジー要素を重視してみました。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2025年02月27日
女主人公 西洋 中世 魔法 冒険 ダンジョン ドワーフ 地下迷宮 謎解き ヒーラー 読了時間:約63分(31,257文字)
連載 完結済 51エピソード
 十八歳のアマーリエは、実の父フォン・ヴェルン男爵の裁定によって生涯幽閉の判決を受けた。  妊娠中の継母カロリーネに、有資格者だけが扱える毒物を盛って殺そうとした罪のためだ。  治癒の女神ニーファの加護を受けたアマーリエは、七歳から十七歳まで、聖堂都市エルンハイムの聖ニーファ女子修練院で研鑽を積んでいた。  しかし、職業的な治癒者になるには等級が低すぎたために、諦めて結婚するようにと生家に帰されたばかりだった。  治癒者として働きたいという長年の夢を失い、身に覚えのない罪をきせられて、アマーリエは人生に絶望していた。  そんなとき、アマーリエを幽閉先に送る護送馬車が大森林のなかで突然止まったかと思うと、傭兵隊の女隊長が叫んだ。 「お姫さま、死にたくなければ協力しろ!」 て  かなり冒険ファンタジーよりの、ドイツっぽい異世界をイメージした推理小説……のつもりでしたが、書くうちにファンタジー要素がどんどん強くなっていったため、2024年10月29日、ジャンルを「文芸・推理」から「ハイファンタジー」に変更いたしました。
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ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2024年12月10日
ESN大賞7 女主人公 西洋 魔法 ミステリー ファンタジー 女傭兵 冤罪 追放 謎解き 推理小説 読了時間:約224分(111,969文字)
連載 完結済 3エピソード
昔飼っていたスノーホワイトハムスターのピピンの思い出に書いた童話です。 以下あらすじ。とても童話風に。 白ねずみのピピンはおはかのシイの木のうろにすんでいます。 ある朝、おはかにそなえられているりんごをかじりにいくと、そこに耳の長い大きな白いいきものがいました。 生きものの名前はミミさん。 ようちえんからにげだしてきたうさぎです。 ミミさんはおなじうさぎのともだちをさがしていました。 ピピンはミミさんのともだちをさがすため、おてらのえんのしたにすむものしりのたぬきのラスカルじいさんをたずねます……
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童話[その他]
最終更新日:2024年12月04日
冬童話2025 ほのぼの 読了時間:約10分(4,988文字)
連載 完結済 30エピソード
タメシス市長選挙日でもある聖ミカエル祭の一週間前-- 警視庁任命の諮問魔術師エレン・ディグビーの事務所を、毛織物商人組合の長にして現市長のリヴィングストン氏が訪れた。 市長がエレンに秘密厳守で打ち明けるには、エレンと同い年の長女シビル・リヴィングストンの結婚問題に関して脅迫状が届いたのだという。 シビルには八年前、社交界にデビューしたばかりの十八歳のころに、父親に結婚を認めてもらえなかった魔術師の恋人がいたのだという。 脅迫はその恋人アントニオからではないか―― アントニオはもしかして魔術で姿を晦ませて使用人のなかに紛れているかもしれない。 そう訴えられたエレンは、タメシス郊外のリヴィングストン家の別邸「ローレル荘」へと向かいます。
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推理[文芸]
最終更新日:2024年10月30日
女主人公 西洋 魔法 ミステリー 推理小説 19世紀 魔術師 イギリス 推理 読了時間:約111分(55,055文字)
連載 完結済 43エピソード
紀元前後のヘレニズム世界―― アルサケス朝パルティアと共和制ローマ、二大勢力の緩衝地帯に位置するペルシア系の小国アルドヴィ・スーラーの王子イラージュは、「女神の子」と呼ばれていた。 国内に聖域のある女神アナーヒターの巫女と国王とのあいだの聖婚儀礼によって誕生したためである。 第二王子ながら王の後継者と目されていたイラージュは、十八歳の春、女神の託宣を受けた父王に命じられて、王国南部の山岳地帯にすむ《山の民》の野営地を襲撃し、一族を全滅させる。 その帰路、祝宴中のイラージュのもとに、都に残した親衛隊長が早馬で駆けつけてくる。 隊長はイラージュの父王の急死と異母兄の即位を告げた―― *紀元前後のヘレニズム世界をイメージした架空の小王国の物語です。もうかなり昔に書いたものが、部屋の大掃除中にプリントアウト版で出てきたため、一からリライトしてみました。
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歴史[文芸]
最終更新日:2024年10月22日
シリアス 男主人公 古代 架空戦記 恋愛 悲恋 予言 西アジア風 読了時間:約193分(96,490文字)
連載 完結済 32エピソード
大学街カトルフォードのスペリオル学寮で老齢の学寮長が急死した。 学寮付の医師によれば死因は心臓発作で、取り立てて不審なところはない。 しかし、死亡現場にはあるべき品がなかった。 代々の学寮長が受け継ぐ〈ブラウニーの指輪〉だ。 スペリオル学寮の長は、この指輪を受け継ぐことで、学寮付の土地精霊であるブラウニーを使役できるのだ。 首府タメシスで活躍する気鋭の諮問魔術師エレン・ディグビーは、恩師の魔術史教授からの依頼で、兄のトリスタンとともにカトルフォードへ調査に向かう――
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推理[文芸]
最終更新日:2024年09月21日
女主人公 西洋 魔法 ミステリー イギリス 謎解き ファンタジー 推理 読了時間:約122分(60,971文字)
連載 1エピソード
17世紀平戸のイギリス商館長の日記の「カフル人」および「奴隷」に関する記事の翻訳です。
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その他[その他]
最終更新日:2024年08月27日
17世紀 弥助 歴史 翻訳 史料 読了時間:約6分(2,582文字)
連載 完結済 30エピソード
タメシス警視庁任命の諮問魔術師エレン・ディグビーの事務所に謎の原稿が持ち込まれた。 タイトルは『貴婦人諮問魔術師レディ・ジェインの冒険』 どうやらエレン自身をモデルにしているらしい推理小説の原稿は、先週新聞社に持ち込まれたものでまだ掲載はされていない。 それなのに、そこに書かれているのと全く同じ事件が三日前の日曜日に生じているのだ! 相談に来た出版者ビル・ゴードンの話では、作者の女性作家クラリス・エイヴリーは、その原稿を残して先週失踪してしまったらしい。 クラリスはなぜ未来に起こる事件をあらかじめ知っていたのか? 予知なのか? それともクラリス自身の犯行なのか? クラリスに恋するゴードンの依頼で、エレンは顔なじみの警部補クリス・ニーダムとともに調査に乗り出します。
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推理[文芸]
最終更新日:2024年07月21日
女主人公 西洋 近世 近代 魔法 ミステリ 推理 謎解き ファンタジー イギリス 読了時間:約105分(52,439文字)
連載 完結済 23エピソード
国璽尚書のウェステンフォーク侯爵家の大邸宅ウェステンアビー・ホールの「博物堂」から地琥珀の首飾りが盗まれた。 日中は鍵をかけていない「博物堂」の唯一の入り口を護るのは「ウェステンアビーの人面獅子」と呼ばれる有名な自動機械人形だ。この人形は訊ねればその日堂内に入った人間の姿を映写することができる。  しかし、首飾りが盗まれた6月1日、「博物堂」に入った人間はいるかと訊ねられた人面獅子は「誰もいない」と答えた。 では首飾りはどうやって盗まれたのか? 犯人は人間以外の何かなのか? それとも人面獅子に誰かが嘘をつかせているのか? ウェステンフォーク侯の嫡子から密かな依頼を受けた諮問魔術師エレン・ディグビーは、旧知の貴族で仲介者でもあるスタンレー卿エドガーとともにウェステンアビー・ホールへ向かいます。 シリーズとして書いている『令嬢諮問魔術師の事件簿』五作目に当たりますが、単独でも読めるはず。
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推理[文芸]
最終更新日:2024年06月17日
女主人公 西洋 近世 魔法 イギリス ファンタジー ミステリ 謎解き 推理 読了時間:約86分(42,746文字)
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