作品一覧全2件
代表作 連載 1エピソード
 私の名前は猿田ゴリ男、17歳のおとめ座、好きな色は黄色、好きな食べ物はバナナ。  「学校が大っ嫌い、皆は変な目で見てくるし人を見た目で判断しすぎなのよ、運動も大っ嫌い、だって変に期待されちゃうんだもん」  学校にいけばいじめられるし成績も悪い、ついでに運動神経も無い。そんな彼(彼女)はゴリラのくせにと言われ続ける毎日。でもどんなにつらくても学校に行く、理由は好きな人(同級生男)がいるから。  その彼はかなり優しく、何より普通に気さくに接してくれる。いきなり遊びに誘ってきたり、カラオケも2人でいったり、体もよく触ってくるし、この人ひょっとして…  でもそんなある日、ゴリ男が好きな彼が目の前で車にはねられてしまう。  ゴリ男は今までみせたことの無い脚力でダッシュして、その男に向かう、向かっている途中で手に持ってた缶ジュースを握力だけで握り潰してしまう。  中身のジュースが飛び出し、それに光が照らされて虹が何本も横ぎっていく、気づけば高速で自分が走っていることに気づいてあっという間に景色がながれていく。  好きな同級生は何故かその場に横たわっているだけで、それ以外が、景色が高速で動く。その片思いの男を抱きかかえた瞬間に彼は「ぱっ」と消え、辺りが別の世界に一瞬で変わる。  「やだー、どこよここー」  ゴリ男は下半身をもぞもぞしながら誰に聞かせるでもなく言った。
作品情報
異世界[恋愛] ボーイズラブ
最終更新日:2023年11月28日
異類婚姻譚 悲恋 日常 異能力バトル ラブコメ ファンタジー 恋愛 異世界バトル 読了時間:約4分(1,602文字)
連載 2エピソード
 食事中、世界が口内に吸い込まれる。  何もかもが渦になって入り込む、というよりも多彩な色のあるこの世界が白色に塗り替えられていく。世界の表面の色をそぎ落としていくかのように白が露わになっていった、元ある色が白色だったかのように。  椅子に座っていた筈だったが、背もたれを吸い込んだ私はその背を支える物までが消え、次に座面も吸い込み、消えた。背の支えを失い後ろにつんのめり、そうして座面まで失った体は後ろに倒れ、頭を強く打った。  次に目を覚ましたときには白い世界が広がっていた。  辺りを見渡し確認すればテーブルに椅子、何かを測定するかのような数字のあるデジタル式の時計のような物のある一室に居た。どうやら頭を強く打った事により記憶が曖昧になっているようで、少しずつ思い出しながらもひとつずつこの状況を整理していく。  私は誰でここは何処なのか、記憶を辿るもそれすらも怪しい。  私すらも怪しく、その世界も怪しい、おかしい。  そうしてその白い世界で一人の女性と出会った。
作品情報
推理[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2023年11月28日
ミステリー サスペンス スプラッタ サイコホラー 読了時間:約18分(8,954文字)