ゾンビがあらわれるようになって半月。 　避難生活にも慣れてきた所で、生徒会長がある日、奇妙なラジオ放送を耳にする。 　断片的なそれは、町を閉鎖すると言うものだった。 　角野順《かどのじゅん》は、町が閉鎖される前に脱出の手段を見つけるか、ここで生活するための物資を集めるため、ゾンビのはびこる町へと自ら志願して出向いて行く。 　今作は小説投稿SNSサイト『のべぷろ』とのマルチ投稿であり、同時に同サイト内でのホラー小説企画として投稿した作品になります。 　今企画は、いくつかの共有するスポットや設定などを下敷きにして、作者ごとに、それぞれの作風を活かした物を投稿しようと言う企画でした。 　本作はその中の、日中まさひろ版と言う位置づけです。

　屋上で出会った朱色の髪の少女《瀬能レイア》 　偶然に知り合った彼女からの、友達が欲しいと言う願い。それを叶えるために動き始める。 　それからの日々。何かが変わっていく。

　学校の怪談をテーマにした、ホラー短編の連作となります。 　いわゆる百物語のように、誰かが怖い話をしていると言う設定のため、やや説明不足かもしれません。

　今日は彼女である斑鳩巴とのデートの日。 　でも、普段のそれと違って今日は巴の誕生日を祝うデートでもある。だから今回の費用は全額、オレのおごりだ。 　巴にはそれがプレゼントと言ってあるが、実は隠し玉がもう一つあって……。 　今作は恋人LV１とLV２の続編になります。可能ならば、そちらからお読みください。

　恋人同士になったばかりのオレたち。関係は変わったけれど、日々は変わらず続いていく。 　そんな中、手をつなぐ、そんな簡単なことすらオレはできないでいた。 　もっとあれこれしたいけど、中々思うようには行かないもんだ。 　せめて、きっかけがあれば……。 　本作は、恋人・Lv1の続編に当たります。出来れば、そちらを読んでから、本編を御覧ください。

　神にも等しいと詠われた竜。 　彼はある日、麓の村で一つの果実を見つけます。 　赤く、まん丸に実ったリンゴ。 　これは、竜がリンゴを求めて右往左往する物語。

　はれて恋人同士になったオレ達。 　今までと同じ世界でも、がらりと姿を変えてみせる。 　ああ、間違いなくオレは幸せだ。とりあえず、一緒に登校しようと相手を迎えに行っちゃうくらいに有頂天。 　けれども、彼女は先に学校へ行ったという。 　さて、どうなっていることやら。 　シリアス展開？　鬱展開？　そんな物は犬にでも食わせとけ。