作品一覧全56件
短編
結婚を一ヶ月後に控えた、私、フレイア・ミルド公爵令嬢は、婚約者のライン王太子から、いきなり婚約破棄を宣言されてしまった。 王太子いわく、「ついに、真実の愛を見つけた」のだそうだ。 そして、パミル男爵令嬢を新しい婚約者として、皆に紹介されてしまう。 私は公衆の面前で恥をかかされた格好になってしまった。 だがしかし、心変わりなさったのなら、仕方ない。 王太子のことは、スッパリと諦めましょう。 でも、やっぱり悔しいので、腹いせぐらいしたってバチは当たりませんよね? 私は、王太子の新しいお相手に、悔し紛れの捨て台詞を残してやった。 「よかったわ。とんだ不良債権をもらっていただいて。これで私は晴れて自由の身よ!」と。 そして、そのまま私は、毅然とした態度で、舞踏会場から立ち去った。 そうしたら、事態が急転。 ライン王太子がどうして「不良債権」などと呼ばれたのか、じつは「裏の顔」が王太子にあるのではないか、と人々の間で噂で持ちきりとなったのだ。 その結果、王宮内は急速に不穏な空気に包まれていき、私、フレイアが心の傷を癒すために南方の別荘地で静養している間に、王国は分裂、内紛状態になってしまった。 それにしても、たった一言の捨て台詞で、王国が崩壊するだなんて。 言葉の力って、ほんとに怖い……。 ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月16日
シリアス ダーク 女主人公 ざまぁ 言葉の力は恐ろしい 読了時間:約57分(28,308文字)
短編
三十五歳の未亡人ミランダは、夫亡き後、ファイス公爵家の家督を継いだが、子供が得られておらず、お家が断絶しようとしていた。 ファイス公爵家は長年の同族結婚が祟って、病弱な者が多くなっていたのだ。 だから、ミランダは思い切って、「蛮族」の族長の息子で、二十代の若い壮健な男性を婿に迎え入れた。 ところが、その婿がやりたい放題。 連日連夜、ゴロツキとつるんでは遊びまくり、ついには、 「子供ができないのは、ミランダ、おまえが悪い。もう年増だから、子宮が腐ってるんだ」 と言って、娼婦まがいの若い女を屋敷に連れ込んで、その女との子作り宣言をする始末。 それでも、ミランダは怒ることなく、静かに微笑むばかりだったーー。 ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] 残酷な描写あり
最終更新日:2025年04月09日
シリアス ダーク 女主人公 ざまぁ 読了時間:約33分(16,197文字)
短編
私、メリーヌ・ドメス辺境伯令嬢は二十九歳。 なんとしても、三十歳までには結婚したかった。 幸い、学園時代から付き合っていた彼氏が、三年前にプロポーズしてくれて、あとはお父様の承諾さえ得られれば、婚約、結婚という流れになっていた。 それなのに、お父様は難癖ばかりつけて、彼氏との婚約を認めてくれない。 私の姉が他家に嫁いで以来、一向に里帰りしないので、寂しいから私を手放したくない、というふざけた理由で、私の婚姻を邪魔立てし続けたのだ。 三年間、九回にも及ぶアタックが空振りに終り、ついに彼氏は私との結婚を諦めてしまう。 そして、彼はすぐに他の女性ーー私の知り合いの子爵令嬢と、婚約秒読みに入っていく。 それなのに、姉が子供を産んで、初孫を得ると、お父様は打って変わって「おまえも早く結婚して、子供を作れ」などと口走り始めた。 なんなんだ、この無責任な、甘ったれた父親は!? お父様の気まぐれで、自分の恋路を踏みにじられた恨みを、今こそ思い知れ! ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年04月02日
女主人公 ざまぁ 読了時間:約38分(18,932文字)
短編
私、ユリア・ソート伯爵令嬢は、三十歳の嫁き遅れになりました。 病身の母と歳の離れた妹がいたので、その世話に明け暮れて婚期を逃したのです。 それでも、四十歳超えの男との縁談が舞い込んできました。 相手は、貴族令嬢を妻に迎えて箔を付けたいと思う平民の商人でした。 それでも財力はありましたから、その男と婚約して以降、私の生活は一変しました。 連日、贈り物をもらい、夜毎、舞踏会へと参加するようになりました。 新しく手に入れた何着ものドレスを取り替えて、大きな姿見の鏡の前で、クルクルと舞う日々が始まったのです。 すると、なんでも欲しがる、歳の離れた妹が、「その結婚を私が!」と言いだしました。 さらに、婚約者である商人の方も心変わりして、若い娘の方が良いとばかりに、妹とのことを「真実の愛」と称して、私との婚約を破棄したのです! やがて、妹がその商人と盛大な結婚式を挙げ、勝ち誇りました。 それから半年、病弱だったお母様が亡くなった後ーー。 母の葬式に顔を出した妹夫妻が、厚かましくも、私を屋敷から追い出そうとしました。 それに対し、私は真実を打ち明けたのです……。 ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年03月26日
女主人公 ざまぁ 読了時間:約29分(14,109文字)
短編
 私、フレア・ドンミス伯爵令嬢は、代々、騎士団長を担う家系に生まれた。  けれど、女性なうえに、並の体力しかないので、家督相続が危ぶまれていた。  結局、お父様は養子と後妻を迎え入れた。  実母を亡くした私にとって、いきなり義兄と継母ができたことになる。  お父様から期待されない私は、このまま他家の男性の許に嫁ぐだろうと思われた。  ところが、私が成人した際、魔力を宿していることが発覚する。  我がエリア王国では、魔力持ちが稀少であったため、国王陛下から将来を嘱望され、私はドンミス伯爵家の家督を継ぎ、魔法を使える騎士団長になるよう言われた。  この国王の宣言によって、我が家に激震が起こった。  魔法の力に懐疑的なお父様と、伯爵家の家督を継ごうとする義兄が、腹を立てたのだ。  その結果、息子を後押しする継母と、義兄によるいじめが始まった。  それなのにお父様は、継母と義兄の肩を持つばかり。  ついには後妻親子から濡れ衣を着せられて、私はお父様から往復ビンタを喰らう。  挙句、「この出来損ないが!」と罵倒されてしまった。  さすがに我慢の限界だ。  お父様、そして下衆な義兄様とお継母様。 「能ある鷹は爪を隠す」という言葉、ご存知じゃありません?  私、本気を出させていただきます。お覚悟を! ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月19日
女主人公 読了時間:約28分(13,999文字)
短編
 私、エリアは、平民の身でありながら、浄化魔法を使えると判明したがために、王様の遺言によって、王太子と婚約することになり、王宮に招かれました。  ところが、王太子の元婚約者だった公爵令嬢が王宮に入り浸って、私をいじめます。  加えて、園芸好きな王妃様までもが、害虫駆除に賛同しなかったという理由で虐待に加担する始末。  ゲテモノ料理を食わされたり、殺虫剤をぶっかけられたりと酷い目に遭いました。  ついには王太子から婚約破棄され、慰謝料として〈厄災の沼〉と称される、罪人を沈めた沼地を与えられ、その直後に、その沼に私自身が沈められてしまいました。  ところが、この不吉な沼地も、同じく沼地に接する隣国のラフラ帝国では、まったく評価が異なり、「黄金の沼」と評されていたのです。  私が手に入れたその沼は、じつは宝の山だったのです。  おかげで隣の帝国は豊かになり、故郷の王国は貧しくなる一方。  そこへ大寒波が襲いかかったのです。  雪が汚染され、生活空域の浄化が難しい事態となりました。  すると、現在国王となった元婚約者が、王妃を捨てるから、と復縁を迫ってきました。  だけど、それ、甘くないですか? 「覆水盆に帰らず!」と怒鳴りつけてやりましたよ!  そして、故郷のドルク王国は、滅亡へと突き進んでいくのです。 ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月12日
女主人公 ドアマットヒロイン ざまぁ 読了時間:約62分(30,847文字)
短編
伯爵家の娘であった私、エルザ・マインツは、ホール・ブランド公爵令息からプロポーズされて結婚した。 父母を失い、事実上、身寄りをなくしていた私は、喜んでブランド公爵家に嫁いだ。 ところが、義母ドミア公爵夫人の機嫌を損ねてしまった。 その結果、義母からの壮絶ないじめを受け、私は山荘で静養することになった。 そこへ、腰の折れ曲がった皺くちゃのお婆さんが、訪問販売にやって来た。 赤いリンゴがいっぱい詰まった、大きな籠をかかえて。 でも、このお婆さんーー絶対にお義母様ですよね!? どうしても、毒リンゴを私に押し付けたいようですけどーー。 いいんですか、そんなことして。 私は許しませんよ? 結果、私とお義母さん以外、みな死んじゃったんですけど。 そんなの、自業自得ですよね? ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年03月05日
女主人公 ドアマットヒロイン 毒リンゴ ざまぁ 読了時間:約55分(27,028文字)
短編
 私、セシリア第二王女は、ワガママ放題のアメリ第一王女に、子供の頃から、お世話係として尽くしてきた。  それなのに、酷い仕打ちばかりを受けてきた。  暴力的な虐待を受け、自由を奪われ、下女以下の扱いを受けてきたのだ。  国王夫妻である両親に被害を訴えても、「お姉さんは可哀想なんだから我慢しなさい」と言われるばかり。  隣のヴァロ帝国に生贄として差し出される運命だから、姉は〈救国の聖女様〉と称され、崇められていたのだ。  ところが、いざ生贄になるときが迫ると、妹である私に押し付けて逃げ切ろうとした。  その結果、私は婚約者を奪われた挙句、家族によって濡れ衣を着せられ、姉である〈救国の聖女様〉を殺した犯人に仕立て上げられてしまった。  おかげで、王国の民までが、私に石をぶつけて嘲笑う始末。  しかも、弁明できないよう、舌を切られ、口も利けなくされてしまう。  そうした悲劇的な状態で、帝国への生贄として送り出されてしまったのである。  しかし、帝国に赴いてから、私、セシリアの逆転劇が始まった。  私は帝国の若き皇帝に直訴したのだ。 「実家である王家ごと、我が祖国を滅ぼしてください!」と。 ※ざまぁ系のストーリーです。
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ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月26日
女主人公 ざまぁ 読了時間:約58分(28,594文字)
短編
私、リュエラ公爵令嬢は、婚約者であるレムル王太子に、いきなり王宮に呼びつけられ、あたかも悪役令嬢のように扱われて、婚約破棄を言い渡されました。 私が婚約者である王太子に隠れてオトコと密会し、連泊している、という悪い噂が立っているからだというのです。 「火のないところに煙は立たない」と言われて、婚約破棄を宣言されました。 そして、噂を振りまく「相談女」のタルト子爵令嬢と新たに婚約する、と彼は言いました。 けど、そんなの、すぐにひっくり返してやりますよ。 王太子殿下! 貴方は、その高い地位に見合った資質を持ち合わせておりません。 しっかりと責務をこなす私を切ることが、自分の首を切ることに繋がることぐらい、察してもよろしいんじゃありません? もちろん、私としては、元婚約者であろうとも、噂に乗せられたバカの末路がどうなろうと、知ったこっちゃありません。 むしろ貴方の方に、悪い噂が立ちますよ? なに? 事実無根? 「火のないところに煙は立たない」とおっしゃったのは、貴方ですよね? はあ? もう一度、婚約し直してくれ? 何それ? 知るか! ※ざまぁ系のストーリーです。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸]
最終更新日:2025年02月19日
女主人公 ざまぁ 読了時間:約32分(15,975文字)
連載 完結済 3エピソード
 私、エミル・グレアノ公爵令嬢は、母が亡くなった途端、父の愛人とその娘が家に乗り込んできて、居場所を奪われました。  母の遺品を勝手に使われ、母の実家から贈られた宝石も奪われ、挙句、私は義姉によって階段から突き落とされてしまったのです。  その後、修道院に放り込まれて虐待を受け、頼みの綱であった婚約者の王太子からも婚約破棄を宣言されてしまいました。  舞踏会に「本当の父親」を名乗る、出自が卑しい謎の男が出現したせいで、「ニセモノの公爵令嬢」とされてしまったからです。  でもこれ、みんな父とその愛人たちによるでっち上げ。  私は冤罪によって「ニセモノ令嬢」にされたのでした。  ーーでも、わかりました。  ならば、私はニセモノ令嬢として、存分に働きましょう。  教皇庁の青年神官の助けを借りて、私を嵌めた連中の仲間割れを誘ってみせます!  そして、婚約者の地位を私から奪った義姉を断罪し、王太子が新王に即位するのを阻み、実家も王家も、もろとも取り潰してみせます! ※ざまぁ系のストーリーです。
作品情報
ヒューマンドラマ[文芸] R15残酷な描写あり
最終更新日:2025年02月12日
シリアス ダーク 女主人公 西洋 中世 王太子が婚約破棄 母が亡くなったら父が 愛人とその娘 居場所喪失 母の遺品 父親を名乗る謎の男 女子修道院での虐待 神聖皇国の教皇 教皇庁特別調査官 六つの属国 読了時間:約77分(38,409文字)