アルティア帝国に新しい動きが見られた。第4騎士団までしか無かったところに、新しく第5騎士団が設立された。軽薄な令嬢騎士はそんな騎士団の団長に任命されたその日から、忙しなく働くことになるのだった。 「卿はどう思う？私はもう帰っていいんじゃないか？帰っていいと言ってくれるはずだ。」 「ダメですよ。」 何を考えているか分からない団長だがその背中は誰よりも頼もしい？！不思議な働く女性の日常を覗く！

海に沈んで死んだ女は、ある神の手によって 元住んでいた世界とは違う世界で生かされることになった、ある男の体で。 その男には男の恋人がいた。 自分が何者かよく分からないまま死んだ女は 苦しみが見えている恋や愛を、 どう繋いだのだろうか。

この世界には二割、クレオメと呼ばれる特殊な能力をもつ者がいる。 若いクレオメたちが本当に大切にしたい人のためにもがく。 ある日公園で知り合ったひとつ下の少女に思いを寄せる少年と、 いつもそばにいてくれた年上のお兄さんに思いを寄せる少年。 いままでしてこなかった、なれないことをしてでも守りたい時間。 大きななにかが起こるわけでもないが、どこか息苦しい世の中を生きる彼ら彼女らの 健気な人間愛を描く。