それは、母を亡くした子ども達の未来。
ある時、生死を彷徨った際にリベリアが見たのは、愛しの我が子達の酷い未来だった。
一人は氷魔法で、ありとあらゆる物や人を凍てつかせる。時には、戯れに王族の弱みを握り傀儡にした。
一人は魔法の才に恵まれず、いつしか狂い剣を手に取り手当たり次第に魔術師を惨殺した。
最後の一人は愛に狂い、たった一人を手に入れる為に兄弟や父の権力を傍若無人に振りかざした。
これはただの夢? それとも予知? とにかくこれが未来だというのなら、何としてでも変えなくては!! ……でも、どうやって?
病弱な公爵夫人が、個性豊かな愛する家族と共に穏やかに生きようとするお話です。