作品一覧全2件
代表作 短編
アルトナ大陸では500年の間、いくつもの国が興り戦が続いていた。 この大陸の戦争では“エンジェル”と呼ばれる兵器が主力兵器として扱われている。 アルトナ大陸西部に位置するアルデンフォーフェン王国。 その東部国境警備隊第六小隊に所属していたアーベル・グラッツェは従者にして友人であるバルトロメオ・ディアスと共に国境の警備にあたっていた。 ある夜、隣国フレンスべルク帝国のものと思われる漆黒の“アークエンジェル”が二人の所属する第六小隊に夜襲を仕掛けてきた。 アークエンジェルは通常のエンジェルの三倍以上の性能を誇る最新鋭の兵器である。 瞬く間に第六小隊はアーベルとバルトロメオの両名を残して壊滅させられる。 アーベルは自機を囮にさせて敵を引き付けている間に、機体を捨てたバルトロメオと共にヴァーダーンの森の中に逃げ込んだ。 二人が森を彷徨っていると、謎の金属でできた構造物、“遺跡”を発見する。 まるで導かれるように遺跡の中を進むアーベルたちの前に、銀色の機体が姿を現した。 それは姿かたちこそエンジェルを連想させるものの、それは構造から武装まで一線を画す別物の機体だった。 システムを起動させると、この機体が第三世代型アイオーン機体名“ナフタリ”という機体であることが判明する。 ナフタリを操縦することに成功したアーベルたちは、自分たちが所属していた基地“国境の砦ヴローム”に帰還したナフタリに対し帝国軍は二十機近くエンジェルをもって制圧にかかるが、ナフタリはそれらをたった一機で殲滅してみせた。 次にナフタリの前に姿を現したのは、アーベルたちを壊滅寸前に追い込んだあの漆黒のアークエンジェルだった。 自身が黒太子の異名をもつ皇子トバルカイン・ウィル・バウル・フレンスべルクである事を名乗り、ナフタリに襲い掛かってきた。 一度は為す術なく倒された相手であったがナフタリの性能はそれをはるかに圧倒していた。 黒太子の駆るアークエンジェルを撤退まで追い込んだアーベルたちは、改めてナフタリの危険性について考えを巡らせる。 帝国のエンジェルやアークエンジェルを圧倒し中隊規模の戦力を一機で殲滅しうるこの機体は、王国の一騎士に過ぎない彼らの手には余る代物だったのだ。 有力諸侯がナフタリの所有を求めて自分たちの争奪戦が繰り広げられることが容易に想像できた。 そこで二人が取った選択は……。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] 残酷な描写あり
最終更新日:2024年08月10日
バンダナコミック01 シリアス 男主人公 西洋 近世 ロボット 魔法 冒険 ダンジョン オリジナル戦記 読了時間:約20分(9,590文字)
連載 完結済 59エピソード
アルトナ大陸では500年間、戦争が続いており、兵器“エンジェル”が主力となっていた。 アーベル・グラッツェと友人のバルトロメオは、アルデンフォーフェン王国の国境警備隊に所属し、ある夜、隣国の帝国軍による夜襲を受け、第六小隊は壊滅する。 二人は森に逃げ込み、古代の遺跡を発見。そこで、特殊な機体“ナフタリ”に出会い、これを起動させることに成功する。 ナフタリの力で帝国軍を退けるが、黒太子トバルカインが操るアークエンジェルとの戦闘が始まった。 アークエンジェルも難なく退けるナフタリの性能に、アーベルたちは危険性を認識し、自分たちには過ぎたものだと判断する。 機体を捨てるために遺跡に戻るが、そこで起きていた魔物の襲撃を救い、サルベージャー艦プリスキラに参加することになる。 王国が帝国に包囲され、難民がシューデルデイッヒに押し寄せる中、プリスキラには帝国軍からの攻撃が迫る。 帝国軍の提案に従ってナフタリが出撃するが、教皇ゼカリヤ三世の介入により停戦が成立する。 しかし、アーベルたちは王宮に軟禁され、後に停戦協定の一環として神聖国に引き渡されることが決定される。 フェストゥスの助けを得て、アーベルたちは王宮から脱出することを決意する。
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー]
最終更新日:2024年08月31日
ESN大賞7 DNCMOON6大賞 アニセカ小説大賞1 OVL大賞10 シリアス 男主人公 近世 ロボット 魔法 冒険 ドリコム大賞3 読了時間:約251分(125,177文字)