それぞれが自分の寿命を確認できる世界。
正志、美鈴、遼は幼いころからいつでも一緒だった。美鈴は正志と遼の二人に依存して生活していて、これからもずっと死ぬまで一緒なのだとそれぞれが思っていた。
ある日、遼が寿命が来たといって死んでしまう。
教えられていた寿命はまだ先で、突然のことに戸惑いながらも正志は遼の死を受け入れていた。
しかし、美鈴はそれを受け入れられない。
美鈴を殺した人間を殺すのだという彼女に、警殺(誤字ではない)はあくまで彼女の死は正当だと主張する。
遼を殺した人間は医者という、自分の命を削って寿命の来てしまった人間を看取る職業の人間だった。