家も学校も居られる場所がないアタシは少しもイケてない優人と偶然出会った。優人のアパートで体験したＶＲゲームの世界でゲームを攻略するのではなく、その世界観やＮＰＣとの関わりにアタシはハマる。 優人との関係で紛らわすことが出来る気がした現実は、やはり現実でしかなかった事に気付くアタシ。救いは仮想の世界にだけ残った。

ＡＩはどこまで人間に近づけるでしょう？　―別にソコねらってねえし（ＡＩ） 人間のように会話できるＡＩ誕生から暫く、携帯端末用アプリにも疑似ＡＩが使われ人気を博する直近未来。高校生三井陽斗が携帯端末に保有するのは疑似ではないＡＩである。ある日、陽斗が住まう市を大規模システム障害が襲う。普段ならば助けになる筈のＡＩもなしに、陽斗は以前から気になっていたあの娘の元へと向かうが…。

　神と精霊の加護が普く世を覆う地で「生きる」物語 　獣も越えぬ程高いピレ山の麓、辺境の村ヌンレに住まうアシュラは十二才。かつての戦乱によって生まれた混血のアシュラは村の内で疎まれ、口をきく相手すら居ない暮らしをおくっていた。成人の儀である環も近いが、唯一の家族である母とも上手くいかない。 　アシュラは神事のために王都から来た、シュウレという見習い神官と知り合った。初めての友達にアシュラは夢中になる。そんな中、アシュラは精霊を封じたと言う神籠石と雨の剣に触れてしまう。村の掟を破ったアシュラは環を受ける事が出来なくなり…。