作品一覧全1件
連載 37エピソード
ナトゥアとは、歴史上において、突如として300年前に現れた詳細不明の生物である。 森の奥から現れる動物をかたどったこの黒い存在は、人類を長きにわたって苦しめてきた。 首から先が切り落とされたかのように存在せず、その「切り口」から、ひたすらに人工物や人を飲み込み、消滅させる。 帝国は300年の間に少しずつナトゥアに蝕まれ、緩やかな消滅への道を歩んでいた。 そんな状況で、小さな額縁の中に「部屋」と呼ばれる空間を有し、圧倒的な力を行使できる四つの家柄、通称「四ツ窓(よつまど)貴族家」は、帝国のナトゥア抵抗の象徴として、それぞれが額縁を用いて戦っている。 10年をかけてようやく奪還された故郷、ヴルカーンハウゼンに左遷された四ツ窓貴族家のイーナ・ヴルカーンハウゼンは、同じ四ツ窓貴族のヘレナ・エドラーと出会うが、今までにないナトゥアの異変に気付く。 ナトゥアとは一体何なのか。 何を目的としているのか。 どうして突如として現れたのか。 ナトゥア学者であり、優秀な額縁の使い手だった父の遺志を継いで、イーナはナトゥアの謎を解明しようと試みる── カクヨムに投稿したものです
作品情報
ハイファンタジー[ファンタジー] R15残酷な描写あり
最終更新日:2024年02月18日
オリジナル戦記 女主人公 読了時間:約202分(100,712文字)