神々が突如として姿を消してから早数百万年。 神なきこの世界は、エデンによって管理されていた。 そんなエデンに所属する一匹の猫は、神が遺した聖遺物“ダイナモ”を首にかけ、地球に向かう。 このダイナモを使い、エデンの敵対者──悪魔を滅ぼし得る人物を、己が相棒とせんがために。 そして猫は、とある少女の下へと向かった。 その少女は猫にとって、特別な少女だった。 猫は勇気を出して、少女に話しかける。 「こんにちは、エミリー」 その瞬間、猫と少女は過去に飛ばされた。 地球の過去。1800年代のイギリスだ。 そこで少女は、なにを見るのか。なにを経験するのか。 また、猫はなにを隠しているのか。 少女はなにも知らぬまま、現代へと戻るため、過去を生き抜いて行く。 …………彼女は何者で、なんなのか。それが分かった時、歯車は動き出す。

聖女に無礼を働いた罰として、絞首刑に処される悪役令嬢セルシア。彼女が処刑され、意識を失う直前、彼女は前世の記憶を思い出す。この世界はゲームの世界であり、自分は悪役令嬢なのだと。回避しようがないという怒りを残しながらも、その目を覚ました先は屋敷の天井。7歳の頃の自分へと巻き戻っていた。今回こそは絶対に生き抜くと誓ったものの、セルシアは同じ転生者であり、このゲームの主人公・ミリアによって、冤罪により再び絞首刑にされてしまう。そして再び目を覚ますと、またもや7歳の頃の自分へと巻き戻っていた。セルシアは冒険者になることを決意し、その身に甲冑を纏う！？